砂上の法廷 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ラスト10分の衝撃。本当の“正義”とは・・・。


2016年3月25日公開
監督:コートニー・ハント
出演:キアヌ・リーブス
レニー・ゼルウィガー 他


【賛否両論チェック】
賛:時に手段を選ばず、被告人の無罪を勝ち取るために奮闘する主人公の姿に、“正義”という言葉の本質を考えさせられる。最後の最後で明らかになる、衝撃の真実にも注目。
否:やや都合が良すぎる展開なのはご愛嬌か。どうしても似たようなシーンが多いので、気をつけないと退屈してしまいそう。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 らつ腕をふるう弁護士が、恩師の息子の弁護を引き受けるサスペンスです。主演はキアヌ・リーブス。


 物語の舞台は、ルイジアナ州のとある法廷。主人公の敏腕弁護士、ジム・ラムゼイ(キアヌ・リーブス)はその日から、ある難しい弁護を引き受けていました。彼の師である弁護士のブーン・ラセターが殺害され、息子のマイケル(マイク)が被告人となっているのでした。検察側は計画性が高いとして、第1級謀殺を主張。一方のラムゼイは、なんとか陪審員の同情を引き出し、情状酌量を狙おうとしていましたが、当のマイクは、何故かラムゼイにも完全黙秘を貫いており、ラムゼイは難しい弁護を迫られるのでした。


 初公判が始まり、被害者が帰宅する直前に乗っていたというチャーター機の客室乗務員と、自宅まで送迎したハイヤーの運転手が、それぞれ証言台に立ちます。実は彼らの証言には、事実とは異なる部分が多分に含まれており、ラムゼイもその臭いを敏感に嗅ぎとっているのでした。そしてもう1人、遅れてやってきたため、休廷までは傍聴席に座っていた人物がいました。彼女は、長年ラムゼイの片腕を務めてきたウォルターの娘で、今回ラムゼイのアシスタントを務めるジャネル。経験こそ少ないものの、“人間ウソ発見器”の異名をとる彼女は、先ほどの証人達の嘘を、ことごとく見抜いていたのでした。そんなジャネルを加え、ラムゼイは公判の作戦を練り直します。


 その後の公判では、ラセター家の隣人親子や、ブーンの妻・ロレッタが証言台に立ちます。そこで徐々に明らかになってきたのは、ブーンの短気で威圧的な性格と、マイクとの確執でした。それでも“有罪”という大方の見方は変わらず、ジャネルは焦りを隠せません。しかしラムゼイは落ち着き、まるでモハメド・アリのような“ロープ際戦術”を取り続けます。ところが、公判が佳境に差しかかった頃、マイクが突然
「証言台に立つ。」
という意向を示します。
「何を話すか分からない奴を、証言台には立たせられない。」
と反対するラムゼイでしたが、マイクは
「認めないなら、弁護人を解任する。」
と譲らず、ラムゼイは困惑します。やむなく、マイクは翌日の証言台で証言することになりますが、そこで語られたのは、思いもよらぬ内容だったのでした・・・。


 無罪を勝ち取るために、法廷での駆け引きを巧みに操り、絶対的不利な状況を打開しようと奮闘する主人公が、非常に印象的です。証人の言葉の端々から、その証言の裏にある嘘を見抜いていく姿は、さながら「逆転裁判」のようです。


 同時に、
「大切なのは真実よりも、依頼人の無罪。」
と、時に冷徹なまでに手段を選ばない様子にも、改めて“正義”という言葉の持つ意味を考えさせられます。


 そして何といっても、本作の1番の魅力は、その衝撃的なラストです。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にご覧になってお確かめ下さい。


 上映時間もコンパクトにまとまっていますので、かなり観やすいサスペンスといえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※法廷での戦いを描いた映画・・・本作では、主人公のラムゼイが、恩師の息子を無罪にするべく奔走しますが、本作のように法廷での弁護士の戦いを描いた作品では、マシュー・マコノヒー主演の「リンカーン弁護士」や、ロバート・ダウニー・Jr.主演の「ジャッジ 裁かれる判事」、邦画では人気ゲームの実写映画化「逆転裁判」なんかがありますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



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