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壮絶な最前線。辿り着いた真実の“正義”とは。


2016年4月9日公開
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
出演: エミリー・ブラント
ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン 他


【賛否両論チェック】
賛:息もつかせぬ緊迫感溢れるシーンの連続に息を飲む。衝撃の真相に、“正義”を改めて考えさせられる。
否:主人公のやや感傷的なキャラクターは、賛否両論ありそうなところ。グロシーンも多数あり。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 メキシコとの国境地帯で、麻薬カルテルを相手に繰り広げられる、特殊部隊の戦いを描きます。主演はエミリー・ブラント。


 物語の始まりは、アリゾナ州フェニックス。麻薬の密売人のアジトを取り囲む、SWATの隊員達。そこへ、ケイト・メイサー(エミリー・ブラント)率いるFBIも現場に到着。車両ごとアジトに突っ込むと、制圧を開始します。ケイト達は瞬く間に現場を制圧しますが、その直後、壁に開いた穴を覗いたケイトは言葉を失います。なんとそこには、いくつもの死体が埋め込まれているのでした。その後の調べで、アジト中の壁や天井裏から、無数の死体が見つかります。そしてさらにその直後、2名の警官が裏庭の物置の床に、地下室らしき扉を発見します。ところがこれがトラップで、扉を開けた瞬間、大爆発が起きてしまいます。ケイトとその相棒・レジーは難を逃れますが、警官達は犠牲となってしまうのでした。


 アジトの所有者は、国内に住むマヌエル・ディアスと判明。その後、会議に呼び出されたケイトとレジーは、国防総省幹部だというマット(ジョシュ・ブローリン)達から、ディアスにはギエルモという兄がおり、2人とも麻薬カルテルの重要人物であることや、そのトップにいる謎の人物・ファウストの存在について知らされるのでした。同時にマットは、2人を麻薬カルテルの掃討作戦のメンバーに加えることを打診します。なんとしてでも真相を暴きたいケイトは、これを快諾。かくして彼女はマットと共に、メキシコとの国境地帯へと向かうのでした。同じ専用機には、もう1人の謎めいた男・アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)も乗り込んでおり、
「知っておくべきことは?」
と聞くケイトに対し、
「俺達のすることを、黙って見てろ。」
と吐き捨てるのでした。


 到着したケイト達は、早速作戦部隊に合流。そこには軍の特殊部隊や、麻薬取締官、連邦保安官の姿もありました。そして事ここに至って、ケイトはこの混成部隊のその日の作戦が、メキシコ国内のフアレスから、ギエルモを護送することだと知るのでした。護送にはメキシコの警官隊も加わりますが、アレハンドロいわく、
「買収されている者もいる。信用するな。」
とのこと。順調にギエルモを引き渡され、帰路についた作戦部隊でしたが、途中の高速道路で、渋滞に巻き込まれてしまいます。しかし、そこは百戦錬磨の隊員達。近づいてくる2台の不審車両に、すぐに気がつきます。やがてケイトが目の当たりにしたのは、民間人も数多くいるハイウェイで、犯人達を問答無用で射殺する隊員達の姿でした・・・。


 緊迫した“麻薬戦争”の最前線にあって、突入や護送等、どこから攻撃されるか分からない緊張感が、観ていてハラハラすること必至です。


 その一方で、麻薬カルテルを取り巻く陰謀や、最後に明らかになる衝撃の真実に、“正義”という言葉の多様性や本質について、改めて考えさせられます。


 FBI捜査官にも関わらず、少し感傷的すぎる主人公の性格は、やや賛否ありそうなところではありますが、それほど凄惨な現場という見方も出来そうです。気になった方は是非ご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※ジョシュ・ブローリン・・・本作では、主人公をスカウトしたマット役。「メン・イン・ブラック3」で、若き日のトミー・リー・ジョーンズを演じた方で、他にも「L.A.ギャングストーリー」やリメイクされた「オールド・ボーイ」、最近では「シン・シティ 復讐の女神」や「エベレスト3D」等にも出演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



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