女が眠る時 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

意味深で不可解すぎるストーリー。好奇心が招いた男女の闇。


2016年2月27日公開
監督:ウェイン・ワン
出演:ビートたけし・西島秀俊・忽那汐里 他


【賛否両論チェック】
賛:主人公が、好奇心から次第にその生活を狂わされていく様子が、ミステリアスな雰囲気の中で描かれていくのが印象的。
否:登場人物達の言動は、理解に苦しむ部分が多い。ストーリーもかなり不親切で、観る側が自分で想像するしかない。


ラブシーン・・・かなりあり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも



 作家の主人公が、奇妙な組み合わせの男女と出逢い、彼らを覗いていくうちに、その闇に巻き込まれていきます。出演はビートたけしさん・西島秀俊さん等。


 海辺にたたずむ高級ホテル。宿泊中の作家・清水健二(西島秀俊)と、妻で編集者の綾(小山田サユリ)は、ホテルのプールでくつろいでいました。そんな時、綾が反対側のプールサイドにいる、1組の男女に気がつきます。そこにいたのは中年の男性・佐原(ビートたけし)と、若い女性・美樹(忽那汐里)。
「親子・・・じゃないよね、どう見ても。」
と不思議がる綾でしたが、そんな2人に、執筆のアイディアが煮詰まっていた健二は、どこか興味を惹かれます。その夜、眠れなかった健二は、1人プールサイドで風に吹かれていましたが、そんな彼はふと“何か”に気がつき、その後一心不乱にその“何か”を覗き続けるのでした。


 翌日、綾は近くの作家の下へと出かけ、健二はホテルの周りをランニングしていました。ひとしきり走り終え、ホテルへと戻ってきた健二は、ロビーで例の男女とすれ違います。好奇心に駆られた健二は、2人の後を追いかけるのでした。途中で見失いながらも、なんとか追いついた2人は、丁度地元の居酒屋から出てくるところでした。2人が帰った後、その居酒屋に入った健二は、店主(リリー・フランキー)から、美樹がかつて両親と、よくその店を訪れていたことを聞かされます。ところが、他にも佐原のこと等を執拗に聞きたがる健二に対し、店主は
「タイツとストッキングの違いって分かる?」
と、妙なことを聞きます。その意図を理解出来ずにいる健二に、店主は
「人に何かものを聞く時って、理由を述べた方がイイと思わない?」
と、健二をやり込めるのでした。


 その日の夜も、健二はプールサイドから、覗きをしていました。実は彼が見ていたのは、例の男女の部屋。カーテンの隙間から見えていたのは、眠っている美樹の姿を、佐原がジッとカメラに収めているという、少し異様な光景でした。意を決した健二は、次の日の夜、プールサイドに涼みに来ていた佐原に、声をかけます。佐原によると、ここ10年あまり、毎日美樹の写真をカメラに収めては、上書きしているとのこと。その理由を佐原は、
「あの子の最後の日を、記録しようとしてんだよ。」
と告げます。その後も健二は、魅入られたように2人のことを、監視し続けるのでしたが・・・。


 率直に言うと、あまりよく分からないお話です(笑)。不思議な男女を目撃し、好奇心から覗き始めた主人公が、そのことが引き金となり、次第にその生活に波乱を巻き起こしてしまう様子が、なんとも不気味というかミステリアスな雰囲気の中で描かれていきます。


 ただ、何となく登場人物達の言動が、どこか常人の感覚とは遠い所にあるようで、なかなか掴みどころのないストーリーなのもまた事実。“覗き”とか“記録”とか、正直意味が分かりません(笑)。ストーリーも、いきなり変な風に飛んだりするので、
「えっと・・・結局こういうことだったのかな?」
と、自分の中で解決するしかありません。ラブシーンも多めです。


 基本的には、ミステリーやサスペンスが好きな方がご覧になってみると、イイ作品なのかもしれません。



【ワンチャン・ポイント】
※新井浩文さん・・・本作では、後半に登場する刑事・石原役。その独特の雰囲気から、サスペンスや人間ドラマでよくお見かけする方で、最近の映画ではざっと挙げるだけでも、「モテキ」「ライアーゲーム:再生」「宇宙兄弟」「ヘルタースケルター」「闇金ウシジマくん」「アウトレイジ ビヨンド」「永遠の0」「魔女の宅急便」「愛の渦」「春を背負って」「近キョリ恋愛」「まほろ駅前狂騒曲」「百円の恋」「寄生獣 完結編」「HERO」「バクマン。」「星ヶ丘ワンダーランド」等々、枚挙にいとまがありません。これからもその活躍に期待です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>



<「映画の通信簿2015」4月4日発売予定!!>