黒崎くんの言いなりになんてならない | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

中高生向け感は否めない。笑って泣ける、王道胸キュンストーリー。


2016年2月27日公開
監督:月川翔
出演:中島健人・小松奈菜・千葉雄大 他


【賛否両論チェック】
賛:真逆な2人の男子の間で揺れ動く少女の乙女心を、コミカルな世界観の中で、絶妙に体現している。
否:展開はかなり中高生向け。少女コミック特有の世界観も、好みがはっきり分かれそう。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし



 人気コミックの実写映画化です。ドSな黒王子と優しい白王子との間で、揺れ動く少女を描きます。出演は中島健人さん・小松奈菜さん・千葉雄大さん。


 物語の中心人物は、高校生の赤羽由宇(小松奈菜)。前の学校で、地味でいじめられていた由宇は、そんな自分を変えるべく、寮のある高校へと転校。そんな由宇はひょんなことから、同じ「春美寮」に暮らす副寮長のドS男子・通称“黒王子”こと黒崎晴人(中島健人)の“奴隷”となってしまいます。寮の掃除や草むしり等、晴人にこき使われていた由宇でしたが、そんな彼女に、寮長でもある通称“白王子”こと白河タクミ(千葉雄大)は、自分を使って“疑似恋愛”を体験させてくれるのでした。


 そんな毎日を送っていた由宇でしたが、晴人もタクミも学校では女子から絶大な人気を集めていたため、端からはどちらともイチャイチャしているように見える由宇は、女子達からの嫉妬の視線を、一身に受けてしまうのでした。ある夜のこと、業を煮やした3人の女子達は、由宇の部屋を訪れると、
「今日女子のお風呂が修理中で、8時までに男子のお風呂を使ってって言われた。」
と、嘘の情報を教えます。真に受けた由宇は、まんまと男子のお風呂に入ってしまうのでした。
「男子に裸を見られればいいんだ!!」
と、笑いながら立ち去る女子達。ところがその意に反し、次にやって来たのは晴人でした。


 そうとは知らず、1人でお風呂に入っていた由宇は、いきなり入ってきた晴人に大慌て。しかも続いて、脱衣場からはタクミの声も聞こえてきます。すると晴人は、つかつかと由宇の前に近づいてくると、自分の体で由宇を隠すのでした。幸い、熱いお風呂が嫌いなタクミは、シャワーを浴びただけで上がったため、由宇の存在はバレませんでしたが、湯船に何回も潜った由宇は、のぼせて気を失ってしまいます。そんな彼女に自分の服を着せ、部屋まで連れていって介抱してくれたのは、他ならぬ晴人なのでした。この頃から由宇の心の中には、悪魔だと思っていた晴人に対し、まるで“毒”が全身に回ってしまったような、不思議な気持ちが沸き上がるようになっていたのでしたが・・・。


 まさに、良くも悪くも「ザ・中高生向け作品」といえそうです(笑)。片や、ドSで気が短いけれど、いざという時に頼りになる、男気溢れる〝黒王子”。片や、どこまでも優しくて、大人の魅力を全力で体現する〝白王子”。2人の狭間で揺れ動く乙女心を、時にコミカルに、時に感動的に描いていきます。それこそ少女コミックの鉄板のようなシーンが満載なので、
「イヤイヤ、そこでそんなことしちゃう!?」
なんて思いながらも、観ていて思わずニヤけてしまいそうです(笑)。


 逆に言うと、ちょっとしたことですぐトキめいてしまったり、嫉妬してしまったり、内容はどちらかというと中高生向け感が否めません。世界観も少女コミックなので、観る人の好みによっては、荒唐無稽すぎてついていけないかも知れません。その辺りは、好き嫌いがはっきり分かれそうなところです。


 とはいえ、女性の皆さんは、
「自分はどっち派?」
なんて想像しながら観てみて、終わった後で友達と比較し合ったりしてみると、より一層楽しめるかもしれませんね。どちらかというと軽い気持ちで観られる、王道的な胸キュンラブストーリーです。



【ワンチャン・ポイント】
※高月彩良さん・・・本作では、由宇の親友・芽衣子役。「思い出のマーニー」の主人公の声役で有名な方ですが、他にも「僕は友達が少ない」や「ストレイヤーズ・クロニクル」、「人狼ゲーム クレイジーフォックス」等にも出演されています。


※岡山天音さん・・・本作では、主人公達と同じ寮にくらすお調子者・一翔役。最近の映画では、幕末の彰義隊の悲劇を描いた「合葬」や、大人になる事を拒んだ少年達の姿を描く「ライチ☆光クラブ」等に出演していらっしゃいます。今年は他にも「ドロメ 女子篇・男子篇」や「セトウツミ」等にも出演されるそうなので、今後の活躍に期待ですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<デートで観たい>


<「映画の通信簿2015」4月4日発売予定!!>