虹蛇と眠る女 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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失って気がつく大切な存在。壊れていく母親の理性。


2016年2月27日公開
監督:キム・ファラント
出演:ニコール・キッドマン
ジョセフ・ファインズ
ヒューゴ・ウィービング 他


【賛否両論チェック】
賛:大切な子供達を失い、少しずつ壊れていく主人公の姿が、過激かつエモーショナルに描かれていくのが印象的。
否:主人公の言動は、やや共感しがたい部分が多い。終わり方も結構消化不良か。


ラブシーン・・・かなりあり
グロシーン・・・暴力シーンがあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも



 オーストラリアの砂漠の町で、子供達が失踪し、壊れていく母親の姿を描きます。主演はニコール・キッドマン。


 物語の舞台は、オーストラリアの砂漠地帯にある、小さな町。引っ越してきたばかりのパーカー家でしたが、その食卓はどこかギクシャクしていました。娘のリリー(マディソン・ブラウン)は来客があっても下着姿のままで、父親のマシュー(ジョセフ・ファインズ)に注意されても意に介しません。リリーの弟のトム(ニコラス・ハミルトン)は、夜中に外を出歩く癖があり、一家を困らせていました。しかし、マシューも薬局の仕事で忙しく、母親のキャサリン(ニコール・キッドマン)は家のことを1人でこなしていました。そんなキャサリンの心配をよそに、リリーはトムを使って、マシューから小遣いをせしめると、スケボー仲間の男達のところへ出かけ、遊びほうけているのでした。


 そんなある日の夜、食事の席でリリーは、
「前に住んでいたクーナバラでコンサートがあるから、友達と行きたい。」
と言い出します。ところが、一家がこの辺境の地に引っ越してきたのは、クーナバラでリリーが起こしたトラブルが原因だったため、マシューとキャサリンは怒って猛反対。結局リリーは罵声を残し、自室へと戻ってしまうのでした。その日の深夜、いつものように塀を乗り越えて出かけるトムでしたが、その後を追うように、リリーも家を出ていってしまうのでした。


 翌日になり、2人がいなくなったことに気がついたキャサリン。学校に連絡をとりますが、キャサリンはそこで初めて、2人がしばらく学校に来ていないことを知ります。その後、地元警察は担当刑事のレイ(ヒューゴ・ウィービング)を中心に捜索を開始しますが、2人の行方は一向に掴めません。そんな中でも、やむなく仕事を優先させるマシューに、キャサリンは次第に不信感を募らせていきます。そんな時、アボリジニの血を引くコリーン(リサ・フラナガン)が、パーカー家へ見舞いに来ますが、彼女の小さい息子・ジャラは、
「“虹蛇”に飲み込まれたんだ。歌を歌えば、戻ってくるよ。」
と、祖母に教えられたという昔話を口にするのでした・・・。


 砂漠地帯という特殊な状況下で、最愛の子供達がいなくなってしまい、焦燥感から次第に理性を失っていく母親の姿が、結構過激なシーンと共に描かれていきます。


 ただ、その理性の失い方がややぶっ飛んでいるというか、なかなか理解はしがたい感じで壊れていくので、正直共感はしにくいかと思います。


 オーストラリアの大自然の中で巻き起こる事件の行く末を、是非観てみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※ヒューゴ・ウィービング・・・本作では、リリーとトムを親身になって探す刑事・レイ役。「マトリックス」シリーズのエージェント・スミス役や、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのエルロンド役でお馴染みの方ですが、最近の映画では、実際に起きたヘロイン密輸未遂事件を描いた「ブレイキング・ゴッド」で、拘束された主人公の運び屋を痛めつける刑事役で出演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>