セーラー服と機関銃 -卒業- | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

痛快だけど壮絶。あの伝説のヒロインの“その後”。


2016年3月5日公開
監督:前田弘二
出演:橋本環奈・長谷川博己・武田鉄矢 他


【賛否両論チェック】
賛:巨悪を前に一歩も引かず、大立ち回りを演じる主人公が、非常に痛快。そんな彼女を取り巻く登場人物達も印象深い。
否:ヤクザ映画特有の描写が多いので、苦手な人には向かない。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・暴力シーン・殺害シーンが多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも



 かつて薬師丸ひろ子さんが演じた伝説の映画の続編です。元女子高生組長のその後を描きます。主演は橋本環奈さん。


 主人公は高校3年生の星泉(橋本環奈)。卒業を間近に控え、学校ではごく普通の高校生活を送る彼女。その自宅は昔ながらの商店街にある喫茶店「めだかカフェ」でした。その日も下校した泉を、土井(武田鉄矢)・祐次(大野拓朗)・晴雄(宇野祥平)の3人が出迎えますが、彼らは何故か泉を、
「組長。」
と呼び、その度に
「店長!!」
と訂正されてしまいます。それもそのはず、土井達は“目高組”の元組員で、泉はその4代目組長でした。当時対立していた浜口組が、商店街に手を出さない約束を取りつけた泉は、目高組を解散させ、今ではカタギとして、めだかカフェを営んでいるのでした。そんな彼女に、これまた
「組長!」
と、女子高生の立花(柳美稀)が声をかけてくるのでした。


 彼女からの相談を受けた泉は、早速祐次と晴雄を引き連れ、問題の芸能プロダクションを訪れます。そこでは「プロフィール作成」という名目で、多くの女子高生達が個人情報を書かされているところでした。立花もその1人でしたが、その後彼女はホステスまがいの仕事をさせられ、関係も強要されそうになったとのこと。泉達は社長(岡田義徳)に営業をやめるよう迫りますが、社長はどこふく風で、
「ウチのバックには浜口組がいる。」
と口にします。そして、泉達の姿を携帯で撮影し始めるのでした。


 やむなくその場を後にした泉達でしたが、祐次と晴雄は
「協定が破られたんだから、目高組を復活させましょう!!」
と意気がります。ところがその直後、停めてあった車から降りてきた男達にスタンガンを突きつけられ、祐次と晴雄は気絶させられてしまいます。一方の泉はというと、男達が浜口組の組員だとすぐに気づき、
「私も話があるんだけど!!」
と、自ら車に乗り込むのでした。やって来たのは、浜口組の事務所。そこで泉は、当の浜口(伊武雅刀)に芸能プロダクションの一件との関係を否定されたばかりか、今ちまたで出回っているというマリファナ“クッキー”を見せられ、
「お前らが売りさばいてるんだろ?」
と、疑われてしまいます。それでも怖いもの知らずの泉は、大勢の組員に囲まれながらも動じず、目高組の関与を否定して啖呵を切るのでした。そんな彼女を迎えに、ダイナマイトを身体中に巻いた土井が現れ、浜口を呆れさせます。


 その頃、芸能プロダクションで社長に食ってかかる泉達の映像を見る、男達の姿がありました。その中心にいるのは、地方の町を食い物にしてきたホリウチグループの中心人物・安井(安藤政信)。実は彼こそが、一連の騒動の黒幕なのでしたが、その時はまだ、泉達は知るよしもありませんでした・・・。


 向こう見ずで度胸のある主人公が、権力と暴力で町を支配しようとする敵を相手に、一歩も引かずに立ち向かっていく様が、とてもカッコイイです。たった1人で敵の懐に飛び込んでいって、啖呵を切るシーンなんかは、まさに痛快です。


 一方で、そんな組長を必死に守ろうと奮闘する、どこか憎めない組員達や、命令で彼女の父親がわりだった先代組長を殺害した過去を持つ月永(長谷川博己)の孤高に戦う姿も、また印象に残ります。


 任侠映画のような雰囲気があるので、好き嫌いは分かれるかと思いますが、ふと垣間見られるコミカルなシーンなんかもありますので、この機会に是非観てみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※前田航基さん・・・本作では、主人公の高校での友人役。言わずと知れた「まえだまえだ」のお兄ちゃんですが、かなり大きくなられましたね(笑)。最近の映画では、「ソロモンの偽証」にも出演されています。


※柳美稀さん・・・本作では、主人公に相談を持ちかける女子高生・立花役。新鋭の女優さんで、最近では「動物戦隊ジュウオウジャー」にも抜てきされたそうですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>