ヘイトフル・エイト | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

長くてグロい展開と、痛快な真実。好き嫌いが真っ二つの異色サスペンス。


2016年2月27日公開
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:サミュエル・L・ジャクソン
カート・ラッセル
ジェニファー・ジェイソン・リー 他


【賛否両論チェック】
賛:退屈だった前半が伏線となり、後半の怒濤の展開へと繋がっていくのが痛快。主人公達の悪びれない性分も、どこか憎めない。
否:上映時間がかなり長いのが、たまに傷。後半にはグロシーンも満載。


ラブシーン・・・性的発言や、全裸シーンがあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 雪山の閉ざされた山小屋を舞台に、嘘つきぱかり8人が巻き起こすサスペンスです。


 吹雪の中を進む、1台の駅馬車。その馬車の行く手に、立ち尽くす1人の男が現れます。男の正体は、元憲兵隊の賞金稼ぎ、マーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)。お尋ね者3名の死体を、レッドロックという町まで運ぶ途中、吹雪で馬が死んでしまったところでした。ところが、駅馬車の御者・OBは、
「今日は貸切りだ。乗れるかは、中の奴に聞いてくれ。」
と言い出します。乗っていたのは知り合いの賞金稼ぎ、ジョン・ルース(カート・ラッセル)と、お尋ね者の女・デイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)。元々死刑執行人で“首吊り人”の異名を持つジョンは、お尋ね者を生かしたまま引き渡し、死刑にすることを信条としており、彼もまたレッドロックを目指しているのでした。交渉の末、マーキスは死体を屋根の上に乗せ、自身も乗せてもらえることになるのでした。


 道中、マーキスはジョンにせがまれ、肌身離さず持っているリンカーン大統領からの手紙を、彼に見せます。ところが、デイジーが手紙に血へどを吐いたため、怒ったマーキスは彼女を殴り飛ばしてしまい、手錠で繋がれていたデイジーとジョンは、2人共車外に放り出されてしまいます。OBは慌てて馬車を止めますが、そこへ吹雪の向こうから声をかけてくる、もう1人の男が現れるのでした。その男の名は、クリス(ウォルトン・ゴギンズ)。かつては略奪団の首領の息子として名を馳せていましたが、彼いわく
「レッドロックの次の保安官に任命された。」
とのこと。胡散臭い彼の話に、ジョンは乗せることを渋りますが、
「俺を乗せていかないと、金を払う奴がいないぞ。」
という言葉に反応。それでも、マーキスとクリスがグルかもしれないと警戒したジョンは、2人に手錠をはめさせ、ようやく馬車に乗せるのでした。


 やがて馬車は、宿泊場所にもなっている、ミニーの紳士服飾店へと辿り着きます。ところが、どうやらミニーとその夫は外出中のようで、メキシコ人のボブ(デミアン・ビチル)が、留守を任されているとのことでした。山小屋には、口達者な絞首刑執行人のオズワルド(ティム・ロス)・自伝を書いている無口なジョー(マイケル・マドセン)・年老いた元将校のサンディ(ブルース・ダーン)と、一癖も二癖もある先客ばかり。かくして役者は揃い、惨劇の夜の幕が上がるのでした・・・。


 まずとにかく本編が長くて、3時間近くあります(笑)。なんとなく変に間合いが長いのも気になったりして、前半はかなり退屈です。しかし、物語が佳境に差しかかるにつれて、予想だにしなかった真実に引きずり込まれていくようで、それほど時間の長さは感じさせません。


 ただそれと同時に、後半は打って変わってメチャメチャ描写がグロくなっていきますので、要注意です。一応R-18なので(笑)。


 地塗られた真実の辿り着く先を、是非観てみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※チャニング・テイタム・・・詳しくは伏せますが、本作では意外なところで登場します。最近では、男性ストリッパーを演じた「マジック・マイク」「マジック・マイクXXL」や、シークレット・サービスになれなかった男が、大統領と共に戦う「ホワイトハウス・ダウン」、地球を救う使命をおびたヒロインを守るガーディアンを演じた「ジュピター」や、実際に起きたレスリング選手殺害事件を描いた「フォックスキャッチャー」等々、話題作に多数出演されていますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>