エイリネイト -侵略地区- | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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全編に漂う絶望感。SFの中で描かれる愛の物語。


2016年2月23日公開
監督:マイケル・シャムウェイ
出演:ブレイク・ウェッブ
テイタム・ラングトン 他


【賛否両論チェック】
賛:心身共に離れてしまった夫婦が、異星人の攻撃からの逃避行の中で、必死に再び寄り添おうと奔走する姿が、ハラハラしながらも非常に切なく描かれる。
否:時間軸が行ったり来たりするので、やや混乱しそう。終わり方も唐突で、急に驚かせるシーンもかなり多いので、好みは分かれそう。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンが多数あり



 突如異星人の侵略に遭遇した主人公が、妻のいる家へと帰るために奔走します。


 別れた恋人とその友人達が身を潜めている家を訪れた、1人の青年。
「ここを動かない方がいい。」
という彼らに対し、
「軍の基地まで避難しないと。」
と主張する青年。結局、全員が避難しようと外へ出ると、そこは累々と死体が連なる地獄絵図と化していました。するとその時、恋人だった彼女が“何か”の音に気がつき、振り返ります。次の瞬間、彼らはその“何か”から一斉に銃撃を受け、全員が倒れてしまうのでした。


 時を同じくして、同じ街へ出張に来ていた主人公・デヴィット。彼もまた左足を負傷しながら、夜道で車を走らせ続けていました。そこへ1人の男性が走り寄ってくると、デヴィットに助けを求めます。仕方なく車を降りるデヴィットでしたが、そこにもまた無数の死体が折り重なっているのでした。デヴィットは男性とその友人達を助けようとしますが、そこへ謎の飛行物体が飛来。さらには謎の生命体による銃撃も始まり、人々は次々と凶弾に倒れていってしまいます。逃げ惑う人々の数の多さに、助けることを断念したデヴィットは、偶然一緒になった女性・サマンサを連れ、車で逃げ延びるのでした。


 出張に出かける際、デヴィットの心境は複雑でした。ソルトレークで妻のエミリーと結婚生活を送っていたデヴィットでしたが、最近エミリーとの関係はすさんでおり、ケンカが耐えませんでした。そんな折の出張で、2人の心は完全に離れてしまっていました。しかしこの地に到着した直後から、旅客機が次々と撃墜される事件が発生。それ以降、徐々に謎の生命体による無差別殺戮が、各地で起こり始めます。その時はまだ事件のことを知らなかったデヴィットでしたが、やがて自身にも身の危険が迫り、必死にソルトレークへと帰ろうとしているところでした。そしてもう1つ、彼にはどうしても帰らなくてはならない理由がありました。それが、同じように謎の生命体による攻撃を受け、逃げ惑うエミリーからの、助けを求める電話なのでした・・・。


 メインは、無慈悲に攻撃を続ける異星人からの逃避行を描いていますが、そこにあるのは、身も心も離れてしまった1組の夫婦の、悲しくて深い葛藤の物語です。まさに、いなくなって初めて分かる大切さを体現していて、展開にハラハラしながらも、思わず切なくなってしまいます。


 ただ一方で、主人公の葛藤を丁寧に描いている分、SFモノとして観るのにはやや難がありそうです。時間軸もかなり頻繁に行ったり来たりするので、少し混乱もしそうです。


 終わり方も賛否ありそうですが、裏を返すとそれくらい切なすぎるラストともいえそうです。気になった方は是非。



【ワンチャン・ポイント】
※異星人の侵略映画・・・異星人が地球を侵略してくる映画は、古今東西沢山ありますね。有名なところでは、今年続編が公開される「インデペンデンス・デイ」や、トム・クルーズ主演の「宇宙戦争」、海兵隊の戦いを描いた「世界侵略:ロサンゼルス決戦」や、テイラー・キッチュ主演の「バトルシップ」といったところでしょうか。ちょっと変わったところでは、久しぶりに帰って来た地元ではしご酒に挑む主人公達が、街の人々が異星人にとって代わられていることに気がつく「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」なんかがありますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>