特捜部Q キジ殺し | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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謎解きよりも暴く過程。ハラハラ必至の定番サスペンス。


2016年2月19日公開
監督:ミケル・ノルガード
出演:ニコライ・リー・コース
ファレス・ファレス 他


【賛否両論チェック】
賛:正義感の強い主人公達が、おぞましいまでの事件の真実に迫っていく姿に、真相を知りながらもハラハラさせられる。
否:真相は早い段階で示されているので、謎解きという面白さはない。暴力シーン等も多数あり。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 未解決事件を捜査する刑事が、20年前に起きた双子殺害事件の真相に迫ります。


 主人公は、デンマークのコペンハーゲン市警に発足した未解決事件を追う部署「特捜部Q」の刑事・カール。その日、署内では課長の功績を称えた表彰パーティーが開かれていましたが、一方で特捜部Qには手つかずの未解決事件が50件以上たまっており、早くもその存続が危ぶまれていました。そんな中、パーティーをそこそこで後にしたカールでしたが、帰宅しようと署を出た彼に、1人の男性が声をかけてきます。どうやらその男性は、特捜部Qに何かを再捜査してほしいようでしたが、他の事件があるカールは、その頼みを邪険に扱ってしまうのでした。


 ところがその日の夜、リビングで寝てしまっていたカールの下へ、変死体発見の電話がかかってきます。相棒のアサドと共に現場へと向かったカールの目に飛び込んできたのは、先ほど声をかけてきたあの男の遺体でした。男は市警の元刑事・ヤーアンスンで、20年前に自身の双子の子供・トーマスとマリーを殺害されており、自ら捜査をした後に退職していました。彼が再捜査が叶わずに自殺したと見たカールは、他の事件をさしおいて、ヤーアンスンの事件を調べることを決めるのでした。


 当時犯人として逮捕されたのは、ピャーネという男。ところが当時、何故か彼にはクルムという、高額な依頼しか引き受けないはずの腕利きの弁護士がついており、ピャーネは3年という短い刑期で出所しているのでした。早速現在のピャーネに話を聞きにいくカールとアサドでしたが、ピャーネは
「当時は家を担保に弁護士費用を工面した。出所後は株で儲けて、今の裕福な生活がある。」
と答えます。その後、家の担保の話と株の話は裏が取れますが、カールは
「では、株の元手はどうやって用意した?」
と、疑問を抱きます。そんな彼を最初は説得しようとしたアサドでしたが、最終的には自身も捜査に協力することを決めるのでした。同じ頃、とある邸宅で、妻が浮気しているという証拠写真を、情報屋から受け取る実業家・ディトリウ。彼はその夜、学生時代からの友人・ウルレクと共に、妻の浮気相手を襲撃し、重傷を負わせるのでした。


 その後カールは、20年前の事件当夜、警察にそれらしき通報があったことを突き止め、その音声を探し当てます。その声の主の少女は、現場近くの寄宿学校にいたキアステンと判明しますが、彼女は現在住所不定で、行方不明になっていました。一方で、当時キアステンが交際していたのが、実はディトリウでした。カールとアサドは、ディトリウとウルレクが事件に関係しているとみて、なんとかキアステンの行方をつかもうとしますが、特捜部Qの動きはディトリウにも筒抜けになっており、彼らもまた、キアステンの行方を探し始めるのでした・・・。


 真相は割と早いタイミングで示されているので、謎解きというよりは、主人公達が血塗られた真実にいかにして辿り着いていくか、その過程にハラハラさせられます。


 そして、次第に明らかになってくる、若かりし犯人達のおぞましいまでの残虐性にもまた、人間の浅ましさが垣間見られるようで、思わず考えさせられます。


 ラブシーンやグロシーンは結構ありますので、その点だけご注意下さい。サスペンス好きには、観ておいて損はない作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>