探偵なふたり | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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これぞサスペンスの王道。イクメンパパの奮闘にも注目(笑)。


2016年2月20日公開
監督:キム・ジョンフン
出演:クォン・サンウ
ソン・ドンイル 他


【賛否両論チェック】
賛:二転三転する展開や、最後にたどり着く驚愕の真相等、サスペンスの王道を地で行く展開がステキ。コミカルなシーンとシリアスなシーンの配分も見事。
否:登場人物が多く、事件そのものも結構複雑なので、全体を理解するのはやや難しいか。グロシーンもあり。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーン・暴力シーン等多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・殺害シーンは少し怖いかも



 韓国映画です。推理オタクでイクメンの主人公が、昔かたぎの堅物刑事と共に、連続殺人事件に挑みます。主演はクォン・サンウ。


 主人公のデマン(クォン・サンウ)は、小さな漫画喫茶「熱血男子」の店長。恐妻家の彼は、妻のミオクの尻に敷かれ続けており、まだ赤ん坊のホンジの子守りをしながら、店番をする毎日でした。そんな彼のもう1つの顔は、自他共に認める生粋の“推理オタク”。片足が不自由なため警官になれなかった彼は、推理小説で培った抜群の推理力を武器に、警察署の刑事課に押しかけ、事件に首を突っ込んでは、幼馴染みの刑事・ジュンスに煙たがられているのでした。


 そんなある日の夜、ジュンスと飲んでいたデマンは、先輩で元刑事のヨンギュに、
「これから飲まないか?」
と呼び出されます。ジュンスはというと、事件で呼び出されたらしく、誘いを断るのでした。その後、ヨンギュと朝まで飲み明かしたデマン。翌朝目を覚ますと、ヨンギュのマンションで共に酔いつぶれているところでした。携帯電話にはミオクからの鬼のような着信履歴が残っており、デマンは慌てて帰ろうとします。ところがその時、彼は床に点々と血痕が残っていることに気がつきます。その跡を辿っていったデマンは、ヨンギュの妻・ソヨクが惨殺されているのを発見するのでした。


 現場検証を行ったジュンス達。彼らの班の班長は、かつて“人食いザメ”と恐れられたベテラン刑事、ノ・テス(ソン・ドンイル)。以前ヤクザ絡みの事件の折、逮捕の際に3人を殺害した責任をとって、所轄の警察署に左遷されているのでした。そんなテスは、
「妻殺しの犯人は(大抵)夫だ。」
とヨンギュを連行し、取り調べます。一方、デマンも取り調べを受けますが、推理オタクの血が騒ぐ彼は、早速目撃証言を探して回ります。そんな中今度はジュンスが、自身の名義の口座をソヨクに渡していたことが判明。ジュンスはすぐに逮捕され、「現職刑事の不祥事」として、大々的に報道されてしまいます。デマンはジュンスの汚名を晴らそうと、ミオクには内緒で店番を息子のゴヌに任せ、捜査に明け暮れます。すると近所のパン屋の女性が、事件当日にヨンギュの家を訪れていた、不審な男を目撃していたとの情報が入ってきます。その証言をデマンが聞いていたところに、同じように聞き込みに来たテスが来店。どうしてもジュンスの無実を証明したいデマンは、煙たがるテスにかけ合い、強引に行動を共にするようになるのでしたが・・・。


 展開は、〝ザ・サスペンスもの”といった感じです。連続して起きる謎めいた殺人事件と、二転三転する犯人像。そして主人公達の活躍により、次第に明らかになっていく衝撃的な真相。個人的には、小説でいうところの赤川次郎さんの推理モノみたいな印象を受けました。


 そして本作のもう1つの見どころは、主演のクォン・サンウの役どころ。片や〝かかあ天下”で尻に敷かれっぱなしで、仕事片手間に育児に明け暮れるイクメンパパの顔。そして片や、殺人事件に巻き込まれながらも、持ち前の好奇心と推理力でこれに挑んでいく推理オタクの顔。ともすれば難しい役どころを、極めて自然に演じていらっしゃいます。


 コミカルとシリアスが程よく折り合わされた、良質なサスペンスに仕上がっています。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>