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分かりにくいが、アクションは重厚。追いつめられた男の、最後の戦い。


2016年2月2日公開
監督:アントン・ローゼンバーグ
出演:ウラジスラフ・アバシン
アレクセイ・イグナチェフ 他


【賛否両論チェック】
賛:サスペンス映画としては重厚なアクションに、思わず圧倒される。窮地に立たされた主人公の、孤高な戦いが印象深い。
否:設定が複雑なので、理解するのに時間がかかる。カメラがかなりブレるので、訳が分からなくなりそう。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーン等多数あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 ロシアで密輸に荷担していた麻薬取締官が、突如裏切りの汚名を着せられるサスペンスです。


 ロシアのとある郊外。麻薬流通監督庁と連邦保安庁「FSB」の合同作戦が展開されており、密売人のアジトとおぼしき一軒家は、特殊部隊によって完全に包囲されていました。部隊は突入のタイミングを見計らっていましたが、肝心のおとり捜査官が中から戻ってこないため、動けないでいるのでした。その頃、おとりとなった捜査官・ペペルは、彼を疑う売人によって既に撃たれており、一軒家の庭先に倒れていました。しびれを切らした売人は、ペペルにとどめを刺そうとしますが、丁度その時、運び屋となっていた客室乗務員の女性が来訪。ペペルは命拾いをします。その後、期を見た特殊部隊が敷地内に突入。まるで戦場さながらの壮絶な銃撃戦の末に、アジトは制圧されるのでした。


 翌日、麻薬流通監督庁のスターリン率いる班は、売人の自宅等を捜索。ペペル達も、運び屋の女性から聞き出したもう1人の運び屋の自宅を捜索しますが、ペペルから電話でその住所を聞いたスターリンは、
「すぐにその場を離れろ。」
と慌てます。実は彼らは、麻薬取締官である傍ら、麻薬の密輸にも荷担しており、彼らが前日にFSBと急襲してしまったのは、自分達が密輸に協力しているマフィア・イーゴリの手の者でした。スターリン達は、
「『失敗したから金を返せ』と言われたら困る。」
と、密輸元から新たに密輸を画策し、運び屋の女性を向かわせるのでした。


 ところが、ここでもスターリン達の計算が狂います。運び屋の女性を乗せた飛行機が、普段は行われないはずのFSBの立ち入り検査に遭い、彼女が拘束されてしまったとの連絡が入ります。スターリン以下、部下のペペル・リマ・マックス・ルシャの5人は、
「自分達の中に、裏切って密告した者がいるのでは・・・?」
と、疑心暗鬼になってしまうのでした。やがて運び屋の女性は、もう1人の運び屋と共に、郊外の寂れた道路でスターリン達に引き渡されます。ペペルは2人を森の中へと連れていくと、1人を射殺。女性に、
「FSBに何を話した!?」
と激しく詰めよるのでした。


 一方、ペペルの尋問を車で待っているスターリン達。やがて2発の銃声が聞こえ、ペペルが戻ってきますが、そんな彼らの目に、道路の向こうで通る車に助けを求める女性の姿が飛び込んできます。瞬時に、ペペルが女性を逃がしたと察したリマは、ペペルに銃口を突きつけますが、ペペルはそれを振り払い、銃弾を浴びながらも森の中へと逃げ込むのでした・・・。


 冒頭から、戦争映画のような緊迫の銃撃戦が繰り広げられ、一気に引き込まれます。物語そのものはサスペンスですが、要所要所で迫力のあるアクションが展開されていくのが圧巻です。ただ、その分カメラもかなりブレるので、途中で何が何だか分からなくなるシーンもありそうです。


 “密輸”という汚い仕事をしていた上に、さらに“裏切り”という汚名を着せられた捜査官が、愛する者を守るために最後の戦いに挑もうともがく様が、印象に残ります。


 設定はかなり複雑なので、そこは戸惑うかも知れませんが、重厚なサスペンスの結末を、是非観てみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>