ブラック・スキャンダル | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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“絆”が生み出した悲劇。人間の本性を浮き彫りにする作品。


2016年1月30日公開
監督:スコット・クーパー
出演:ジョニー・デップ
ジョエル・エドガートン
ベネディクト・カンバーバッチ 他


【賛否両論チェック】
賛:悪人達の絆が、いつの間にか利用し合う関係に変わってしまう様子に、人間の浅ましさが垣間見られ、考えさせられる。ジョニー・デップの怪演も見どころ。
否:展開はかなり淡々としているので、観ていて眠くなりそう。グロシーンもあり。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーンがメッチャあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・ジミーのシーンは結構怖いかも



 実際に起きたギャングとFBIの癒着という、一大スキャンダルを描きます。主演はジョニー・デップ。


 取り調べを受ける1人の男、ケヴィン・ウィークス(ジェシー・プレモンス)。彼は、自分が師事してきた1人の犯罪者について、供述を始めるのでした。


 話は遡り、1975年の南ボストン。バーの用心棒をしていたケヴィンは、ひょんなことから町のギャング、ジミー・“ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)に気に入られ、彼が率いる“ウィンターヒル”の一員となります。町の出身で顔の広いジミーは、町中の人々から慕われていましたが、当時ウィンターヒルは、イタリアン・マフィアのアンジュロのグループとの覇権争いを繰り広げている最中でした。


 一方、そんなジミーの弟・ビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)は、上院議会の議員になっており、2人の幼馴染みのジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)は、FBI捜査官になっていました。そんな中、コノリーは
「アンジュロがジミーの命を狙っている。」
との情報を入手。コノリーはいてもたってもいられず、ビリーにその情報を伝えます。その時は、
「ジミーのことは、私には関係ない。」
と、政治家としての立場を崩さなかったビリーでしたが、ふと実家に帰った際にジミーと一緒になり、コノリーの言葉を伝えるのでした。その後ジミーは、コノリーに連絡をとり、2人は埠頭で再会。コノリーはジミーに、
「FBI内で、マフィアを一掃する空気が強まっている。ウィンターヒルのやることに目をつぶる代わりに、アンジュロの情報を提供してほしい。」
と、持ちかけるのでした。


 コノリーの提案に、最初は難色を示していたジミー。しかしその後、イタリアン・マフィアとの抗争が激化。やがてジミーは、相棒のスティーブン・フレミ(ロリー・コクレイン)と共に、コノリーのいるFBIの力をバックに、急速に勢力を拡大していくのでした・・・。


 まるで記録映画を観ているように、マフィア・FBI・政治家の三者がもつれ合う悪行の数々が、淡々と描かれていきます。


 そこで浮き彫りになってくるのは、“旧知の仲間への忠誠心”という名の下に、お互いを利用しようとする登場人物達の恐るべき本性。特にジョニー・デップの鬼気迫る怪演は、その恐ろしさを如実に表しています。


 “自業自得”と言ってしまえばそれまでの出来事ではありますが、全米を震撼させた大事件の顛末を、是非チェックしてみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※コリー・ストール・・・本作では、ジミーやコノリーの犯罪を暴こうとする地方検事役。「フライト・ゲーム」や「グッド・ライ いちばん優しい嘘」等にも出演されていますが、やはり1番有名なのは、「アントマン」での敵役でしょうか。


※ダコタ・ジョンソン・・・本作では、ジミーとの間に出来た息子を養うリンジー役。あの「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のヒロイン役で有名なお方。他にも「ニード・フォー・スピード」等にも出演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>