メモリーズ 追憶の剣 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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迫力はあるが賛否は必至!?重厚で味わい深い人間ドラマ!!


2016年1月23日公開
監督:パク・フンシク
出演:イ・ビョンホン
チョン・ドヨン
キム・ゴウン 他


【賛否両論チェック】
賛:登場人物それぞれの人間模様が哀しく描かれ、それらが複雑に交錯し合うことで、重厚な人間ドラマに仕上がっている。時代劇ならではの、迫力ある殺陣も見どころ。
否:ワイヤーアクションを駆使した人間離れしたアクションは、現実味がなくて興ざめしそう。グロシーンもあり。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・殺陣のシーンがメッチャあり
怖シーン・・・シーンによっては少し怖いかも



 韓国の時代劇です。親の仇を追う少女や、野望を実現しようとする剣士の姿を描きます。主演はイ・ビョンホン。


 物語の舞台は、高麗王朝末期。盲目の女性・ウォルソ(チョン・ドヨン)に育てられた少女・ホンイ(キム・ゴウン)。武術と運動神経に長けた彼女はある日、町に繰り出し、開催されていた武術大会に飛び入り参加します。ホンイは、出場していた剣客・ユル(ジュノ)を相手に、互角の戦いを見せますが、彼女の戦い方を見ていた主催者の将軍・ユベク(イ・ビョンホン)は、思わず驚きます。その姿はまるで、かつて自分の同士だった女性剣士・ソルランに瓜二つだったからです。ユベクは部下に、彼女を捕らえるよう指示。身の危険を感じたホンイは、慌てて逃走するのでした。イスラム商人の村まで逃げてきたホンイでしたが、そんな彼女の前に、単身で追ってきたユベクが姿を現します。ユベクは戦いながら、彼女の背中に刀傷があるのを確認しますが、かつて自分が想いを寄せていたソルランにそっくりな刀裁きに隙を突かれ、ホンイはまんまと逃げおおせることに成功するのでした。


 その後、ホンイは家へと戻りますが、ウォルソは庭で彼女を待っていました。ホンイの弟から、彼女がユベクの武術大会に出たことを聞いていたウォルソは、覚悟を決めたかの表情で、
「お前が武術を鍛えるのは何のためか?」
と改めて問いかけます。赤ん坊の頃に両親を殺されたホンイは、
「2人の敵を殺すためです。」
と答えますが、そんな彼女に、ウォルソは
「1人は今日出逢った。もう1人は、長い間知っている。」
と言い出し、昔話を始めるのでした。


 『かつて王朝に反旗を翻していた部族の中に、プンチョル・ソルラン・ドッキという3人の剣客がいた。しかし、王朝に寝返ったドッキと、彼を愛していたソルランの裏切りによって、プンチョルは憤死。彼の妻も殺され、赤ん坊も斬られた。その後、ドッキは“ユベク”と名前を変え、王朝の将軍の座へと上りつめた。そして自分こそが、お前の仇である“ソルラン”だ。』
ウォルソの話が信じられず、ショックを隠せないホンイ。そんな彼女を、ウォルソは心を鬼にして追い出します。一方その頃、ユベクの野心はさらに拡大し、まさに全てを手に入れようとしているのでした・・・。


 育ての母が親の仇だと知り、苦悩しながらも剣士として成長していくホンイや、そんな彼女に殺されるのが定めだと悟っているソルラン、そしてそんな2人に翻弄されながらも、己の野望を叶えるために、汚れた道を進み続けるドッキ(ユベク)。三者三様の運命が交錯し、織り成される人間模様が、壮大なスケールで描かれていきます。そのそれぞれが切なさに満ちていて、剣士達の哀しい生き様を映し出しています。


 アクションもかなり迫力がありますが、ワイヤーアクション満載で、およそ人間離れしたシーンばかりなので、やや興ざめしてしまうかも知れません(笑)。その辺りは好みが分かれそうなところです。


 とはいえ、時代劇ならではの重厚で味わいのあるドラマに、仕上がっている作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※チョン・ドヨン・・・本作では、ホンイを育てた盲目の剣士・ウォルソことソルラン役。最近の映画では、異国の地で投獄された女性の姿を描いた「マルティニークからの祈り」での主演や、粗暴な刑事が逃走犯の愛人に近づく「無頼漢 渇いた罪」での愛人役等が有名なところです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>