ブレイキング・ゴッド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

利用された純粋な心。人間の醜さが明かされるサスペンス。


2015年2月2日公開
監督:トニー・マオニー
アンガス・サンプソン
出演:アンガス・サンプソン
ヒューゴ・ウィービング 他


【賛否両論チェック】
賛:友や家族のために犯罪に手を染め、必死で隠そうとする主人公の姿が、切なく描かれる。そんな主人公を利用しようとする周りの人々を通して感じられる、人間の醜さも印象に残る。
否:サスペンスなのに、ある部分で急にコミカルに見せたりと、若干どっちつかずの印象が否めない。かなりグロいシーンもあり


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 オーストラリアで実際に起きた、密輸事件を描いたサスペンスです。


 物語の舞台は、1983年のオーストラリア。アマチュアのフットボールのクラブチームの選手だったレイ・ジェイキンスは、自身のチームの慰労会で、その年のMVPに選ばれます。口下手で特に目立つ選手でもなかったレイは、“連続出場記録”というだけで選ばれたのでした。チームはその後、地元の有力者であるパット・シェパードからの寄付もあり、タイ・バンコクへと旅行にいくことになります。


 そんな中、レイはチームメイトで幼馴染みのギャヴィンから、
「バンコクに行った際に、一緒にヘロインの密輸をしないか?」
と持ちかけられます。実はこれは、裏社会でも幅を利かせているパットからの指示で、レイのMVPも、これを承諾させるための罠でした。しかし、レイはこれを固辞。そんな彼にギャヴィンは、自身が開くパーティーに招待し、美女を抱かせたりして、なんとか承諾させようとします。それでも密輸を渋るレイでしたが、彼の父でチームの監督でもあるジョンが、パットから多額の借金をしていることも発覚し、レイはついに密輸を承諾してしまうのでした。


 かくして、バンコクへとやってきたレイ達。その最終日、ギャヴィンはレイをつれ、ヘロインの元締めの下を訪れます。しかしそこでギャヴィンは、上前をはねようと、パットから指示されていた500グラムではなく、倍の1キロを入手します。途中、怖じ気づいてやめようとするレイを上手く言いくるめ、ギャヴィンは彼に、20個に小分けしたヘロインを便秘薬と共に飲み込ませます。その後、オーストラリアへと戻ってきた一行。小心者のレイは、なんとか税関を切り抜けようとしますが、麻薬探知犬を恐れて、荷物を取らずに出ていこうとしたのがバレてしまい、拘束されてしまいます。その後、レントゲン撮影を拒んだレイは、空港近くのホテルに拘束され、捜査官のクリス達の監視下に置かれます。それでもレイは、必死に排泄をしまいと、苦痛に耐えようとするのでしたが・・・。


 巻き込まれたごく普通の男が、それでも意地を見せて、友のためになんとか罪を逃れようと必死になる姿が、なんとも切なく映ります。


 そして、そんな純粋な彼を利用しようとする親友や義理の父・マフィア・警察・弁護士。それぞれの思惑が交錯し合い、人間の醜さが次第に明らかになっていく様も、また考えさせられます。


 詳しくは伏せますが、後半かなりグロいシーンがありますので、ご注意を。



【ワンチャン・ポイント】
※ヒューゴ・ウィービング・・・本作では、レイを執拗に追いつめる捜査官役。どこかで見たことあるこの方、1番有名なのは、なんといっても「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのエルフ、エルロンド役ですね。最新作では、ニコール・キッドマン主演のサスペンス「虹蛇と眠る女」にも出演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>