ロスト・パトロール | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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過酷な状況下で育まれた友情。戦争の悲惨な1ページ。


2015年2月2日公開
監督:ビセンテ・フェラッツ
出演:ダニエル・デ・オリベイラ
フランシスコ・ギャスパー 他


【賛否両論チェック】
賛:第二次大戦下でのブラジル兵の戦いという事実に、驚きされる。非常に過酷な状況の中で、次第に国を越えて育まれていく友情にも、考えさせられる。
否:登場人物や、戦況下での位置関係が複雑なので、理解するまでに時間がかかりそう。展開も淡々としているので、眠くなるかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・殺害シーン・傷口のシーン等あり
アクションシーン・・・銃撃シーンあり
怖シーン・・・基本的にはなし



 第二次大戦下、地雷除去のためにイタリアへ派遣されたブラジル兵達の、壮絶な戦いを描いた実話です。


 1942年以降、ブラジルは連合国の一員として、イタリアやドイツと戦っていました。その中で、ペニャ中尉率いる部隊も、イタリアの最前線の雪山で、地雷の除去にあたっていました。しかし、膠着する戦況や厳しい寒さの中にあって、兵士達の士気は低下。そんなある夜、地雷の除去作業をしていた2人の兵士が、除去に失敗。地雷はその場で爆発し、2人はあえなく犠牲となってしまいます。さらに悪いことに、その爆発音を敵襲だと思った兵士達は、パニックに陥り、持ち場を離れてちりぢりになってしまうのでした。


 主人公・ギザも、そんなブラジル兵の1人。翌朝ギザは、大声を挙げて仲間を探す変わり者・ピアウイと合流します。その後、指揮官であるペニャと、その旧友であるラウリンドとも合流出来たギザ達。しかし遠くにドイツ軍の車両を見つけ、慌てて物陰に身を潜めるのでした。そのドイツ軍の車両には、捕虜となっていたパルチザンの兵士・ジョバンニにも乗っていました。その後車は、坂道で立ち往生。後ろから押すのを手伝わされたジョバンニは、隙を見て逃げ出すことに成功するのでした。


 一方ペニャ達は、アメリカ軍の観測所へと向かいますが、そこにはアメリカ軍の姿はありません。するとそこへ、山頂での異変を感じて取材にやって来ていた記者・ルイが到着。5人は、アメリカ軍の侵攻には、地雷原を通過する“47号線”の開通が不可欠だと考え、危険を承知で地雷の除去へと向かうことにします。その途中に立ち寄った民家で、5人は逃亡してきたジョバンニと出逢うのでしたが・・・。


 まず、第二次大戦下のイタリアで、“地雷除去”という過酷な任務に就いていたブラジル兵がいたという事実に、純粋に驚かされます。


 そしてそんな中にあって、次第に国同士の利害を越えた友情が育まれていく様子に、戦争の無意味さを改めて深く考えさせられます。ピアウイ達が戦車の中で、捕虜にしたドイツ兵と語り合うシーンなんかが、非常に印象に残ります。


 戦争の過酷な現実と、その中に垣間見える人間の温かさを感じさせる、そんな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D