オデッセイ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「受け入れるか、闘うか。」諦めなかった男の奮闘劇!!


2016年2月5日公開
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン
ジェシカ・チャスティン 他


【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下でも諦めずに、生き延びるために奮闘する主人公を、時にコミカルに、時にカッコよく描いているのが印象的。作品全体の雰囲気を、明るく彩るBGMにも注目。
否:やや出来すぎで、ご都合主義的な展開はご愛嬌か。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・傷口の治療のシーンがあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・基本的にはなし



 火星に取り残された宇宙飛行士が、生き延びるために奮闘する姿を描きます。監督はリドリー・スコット、主演はマット・デイモンです。


 宇宙船「アレス3」の乗組員6名は、火星に居住スペースを作り、調査を行っていました。31日間の滞在予定の半分を過ぎた頃、強大な嵐が到来したため、船長のルイス(ジェシカ・チャスティン)は、任務の中止を決定し、全員に撤退命令を出します。先に乗り込んだマルティネス(マイケル・ペーニャ)を除いた5人は、脱出用のポットに乗り込むために外へ出ますが、嵐で破損した部品が直撃し、マーク・ワトニー(マット・デイモン)が飛ばされてしまいます。ルイスは他の3人を先にポットに乗せ、必死にマークを探しますが、通信にも応答はありません。宇宙服が壊れたら、酸素はもって1分。そのうちポットも転倒寸前になってしまい、やむなくルイスは捜索を打ち切り、5人は母船「エルメス」へと戻るのでした。


 これを受け、地球ではNASAのテディ長官が、マーク・ワトニーの死亡を発表。殉職者としてその死を悼まれるのでした。ところがその頃、マーク・ワトニーはまだ生きていました。宇宙船の折れたアンテナが腹部に刺さり、破損部分をふさいだため、酸素はなくならず、なんとか居住スペースまで辿り着いたのでした。マークはすぐに、自ら腹部のケガを治療。絶望感に浸る間もなく、生き延びるための食糧や、救出までの日数の計算を始めます。食糧は6人分が13日分、仮にNASAと通信が出来たとしても、次の救助が来るのは4年後。それでも彼は落ち込むことなく、食糧を作り出すのでした。


 実はマークの本業は、植物学者。まず彼は、テントの中で土を耕すと、廃棄物として処理されていた自分達の排泄物を回収し、肥料として使います。そこへ、とってあったジャガイモを植え、栽培することにします。その後も彼は、科学を武器に様々な工夫を凝らし、その絶望的状況を生き抜いていきます。一方地球では、衛星写真を調べた担当者が、アレス3が活動していた辺りで、地表に動きがあることを確認します。
「マーク・ワトニーが生きているかも知れない・・・」
そんな希望を持ったNASAのビンセント・カプーア(キウェテル・イジョフォー)は、なんとか彼と連絡を取る方法を思いつくのでした・・・。


 〝火星に取り残される”という絶望的な状況下にあっても、決して理性やユーモアを失わずに、目の前にある困難を1つ1つ克服し、生き延びていこうと孤軍奮闘する主人公の姿が、すごく心に響きます。一見すると不可能な事態に遭遇した時、諦める代わりに、
「どうすればその問題を解決出来るか?」
と考える彼の姿勢が、とってもステキですね。


 そして後半では、そんな彼を救うために、人々が一丸となって救出ミッションを計画・遂行していく様子が、緊迫感溢れる宇宙の描写と共に描かれていきます。


 それからもう1つ、ともすれば重い雰囲気になってしまいそうな本作を、明るく希望が持てる作品に変えているのが、BGMの存在です。音楽に注目しながらご覧になってみるのもオススメです。


 「『自分は死ぬ。もう終わりだ。』と思った時に、それを受け入れるか、闘うか。」
というマークの言葉が、彼だからこそ心に響く、そんな作品です。是非劇場で観てみて下さい。。



【ワンチャン・ポイント】
※マイケル・ペーニャ・・・本作では、アレス3の乗組員・マルティネス役。大抵の方は、1度は見たことのある方かと思います(笑)。最近では「アントマン」や「フューリー」「アメリカン・ハッスル」「L.A.ギャングストーリー」「世界侵略:ロサンゼルス決戦」等々、話題作に多数出演されています。本作のマット・デイモンとは、「ザ・シューター 極大射程」で共演されていますね。


※ケイト・マーラ・・・本作では、同じくアレス3の乗組員・ヨハンセン役。最近の映画では、「ファンタスティック・フォー」でのスー・ストーム役が有名なところです。そしてこの方も、「ザ・シューター 極大射程」に出演されています。ちなみに妹さんは、あのルーニー・マーラ。今後も注目株のお2人ですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>