俳優 亀岡拓次 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

舞台のような不思議な世界観。クスッと笑える大人のコメディ。


2016年1月30日公開
監督:横浜聡子
出演:安田顕・麻生久美子・宇野祥平 他


【賛否両論チェック】
賛:どんな役にでもなりきってしまうベテラン脇役俳優の哀愁を、見事に体現。独特の世界観も魅力。
否:ストーリー自体は有って無いようなものなので、お芝居に興味がないと、観ていて退屈してしまいそう。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・おう吐のシーンなどあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・基本的にはなし



 テレビや映画で活躍する、名脇役の俳優が主人公の作品です。主演は安田顕さん。


 高架下を歩いてくる、1人の男。女子高生とぶつかって拳銃を落としてしまい、刑事達に見つかった彼は、近くの神社へと逃走。刑事達と銃撃戦の末、射殺されてしまうのでした・・・。と、ここでカットがかかり、監督から主演の貝塚トオル(浅香航大)に、
「撃たれてから死ぬまでの演技がクサすぎる!!」
と演技指導が入ります。しかし、どうしても納得が行かない様子の貝塚。すると監督は、
「ちょっと亀岡に見本見せてもらえ!!」
と言い出します。指名されたのは、ホームレス役で出演していた名脇役の亀岡拓次(安田顕)。彼は見事に“あっけなく死ぬ演技”を披露するのでした。


 撮影が終わり、自宅のある西調布へと帰ってきた亀岡は、行きつけのスナック「ラビット」へと立ち寄ります。ママ(杉田かおる)達と、
「やっぱり淋しいから、結婚したいよね。」
と、お定まりの話題で盛り上がる中、マネージャー(声:工藤夕貴)から電話がかかってきます。直近のスケジュールの確認でしたが、その中で亀岡は、普段は一切断っていた舞台の仕事を、思いきって受けることにするのでした。


 数日後、亀岡の姿は、長野・上諏方にありました。任侠モノの映画の撮影で、幅のある演技を見せる亀岡。そんな彼は撮影後、地元の居酒屋「室田」を訪れます。ついつい寝てしまった彼が気がつくと、お客は自分1人。相手をしてくれたのは、店の娘・室田安曇(麻生久美子)でした。ところが、職業を聞かれた彼は、とっさに
「ボウリングのボールを売る仕事です。」
と、嘘をついてしまいます。その後も2人は他愛もない話で盛り上がり、いつしか亀岡は、安曇に淡い恋心を抱いてしまうのでしたが・・・。


 安田顕さん、まさにハマリ役です(笑)。次から次へとやって来る撮影で、地味なのに独特の存在感で、どんな役でも自分のものにしてしまう亀岡を、体現していらっしゃいます。


 お話そのものも、かなり独特の雰囲気がある作品で、映画の話をしていたと思ったら、いつのまにかその映画の再現シーンになっていて、その主役が亀岡だったりと、そんなステキな場面転換が続いていきます。どことなく舞台のお芝居を観ている印象がします。


 ストーリーは割りと淡々としていて、
「もっとドタバタ劇を想像していた・・・」
っていう人もいるかも知れません。どちらかというと、大人向けの娯楽作品に仕上がっています。



【ワンチャン・ポイント】
※浅香航大さん・・・本作では、新進気鋭の若手俳優・貝塚トオル役。ご自身も新進気鋭の俳優さんで、最近では「カノジョは嘘を愛しすぎてる」や「劇場版 零~ゼロ~」、「脳漿炸裂ガール」等に出演されています。最新作では、3月公開の「桜ノ雨」にもご出演されるそうなので、そちらにも要注目です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>