SPOOKS スプークス MI-5 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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予想を痛快に裏切る展開。上質なアクション・サスペンス!!


2016年1月30日公開
監督:バハラット・ナルルーリ
出演:ピーター・ファース
キット・ハリントン 他


【賛否両論チェック】
賛:組織よりも正義を選び、孤独な戦いを強いられる主人公達の姿が、非常にカッコイイ。裏切りやどんでん返しが続く展開も魅力的。
否:実際にはありえないような、諜報機関の緩いシーンもあり、本格派には不満が残りそう。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーン等多数あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・悪役のシーンは少し怖いかも



 イギリスの諜報機関「MI-5」を舞台にした、アクション・サスペンスです。


 始まりは、昼下がりのロンドンでした。渋滞に巻き込まれた護送車と、警護するパトカー。CIAとの合同捜査中のMI-5は、テロリストのアダム・カシムを護送していました。しかしその時、後方からバイクに乗った武装集団による襲撃に遭い、新米エージェントのジューンが人質にとられてしまいます。決断を迫られた本部のハリーは、やむなくカシムの解放を指示。カシムは仲間達と共に逃走してしまうのでした。この事件の直後、ハリーは意味深な面持ちのまま、郊外の橋の欄干から飛び降りてしまうのでした。


 時を同じくして、モスクワ。元MI-5の捜査官だった青年・ホロウェイは、町の荒くれ者達から逃げ回っていました。するとそこへ、MI5のハナ捜査官達が現れると、ホロウェイをメイス長官達の下へと連れていきます。彼らはホロウェイに、ハリーの自殺の件を告げますが、ホロウェイはすぐに橋の写真が改ざんされたものだと気がつき、ハリーがまだ生きていると知ります。そのことは、当然メイス達も気がついており、ホロウェイにハリーの行方を探してほしいと依頼するのでした。


 その頃ハリーは、独自の捜査網で、カシムのアジトを突き止めていました。ハリーは、カシムの今回の逃亡劇に際し、
「MI-5内に裏切り者がいるのでは・・・?」
と考えており、ロシア当局に捕らえられているカシムの妻を取り返す見返りに、裏切り者の電話番号を教えるよう要求します。するとカシムは、ハリーを1人の女性の下へと連れていきます。女性は、カシムに捕らえられたハリーの密偵・エリン。カシムはエリンの足を撃つと、
「お前が楽にしてやれ。撃てば交渉成立だ。」
と告げ、悩み抜いた末に、ハリーはエリンを射殺してしまうのでした。その後、ハリーは密かに、ホロウェイに接触を図ります。一方のホロウェイは、老練なハリーの作戦に翻弄されながらも、なんとか真相を掴もうと奔走するのでした・・・。


 テロを阻止し、テロリストを捕らえるために、敢えて一匹狼として戦い続けるハリーの姿と、そんな彼に振り回されながらも、同じように孤高な戦いを挑むホロウェイの雄姿が、非常に痛快です。
「ここは、善人には生きられん組織だ。」
とホロウェイに語るハリーのセリフが、印象に残ります。


 また、油断していると、気持ちいいくらいに予想を覆していく、裏切りやミスリードの連続で、まさにサスペンスの王道を行く感じが、またステキです。


 ただ難点を言えば、本部のセキュリティがメチャメチャ甘かったり、捜査員が簡単に殺されてしまったり等、あまり現実味がないようなところでしょうか。本格派の方には、やや納得がいかないところかと思います(笑)。

 基本的には、サスペンスや刑事ドラマが好きな方向けの作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※キット・ハリントン・・・本作では、ハリーに翻弄されながらも、真相に迫ろうとする元エージェント・ホロウェイ役。どこかで見たことがあると思ったら、あの「ポンペイ」での主演の戦士役の方でした。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>