グランド・ジョー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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世知辛さが悲しい。迷える2人の清らかな友情。


2016年1月30日公開
監督:デビッド・ゴードン・グリーン
出演:ニコラス・ケイジ
タイ・シェリダン 他


【賛否両論チェック】
賛:過去の過ちを背負った男と、父親の横暴に苦しむ少年との絆が、非常に切なくて印象に残る。
否:展開はかなり淡々としているので、眠くなりそう。父親の暴力シーン等、観る人を選びそうな描写も多い。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・殺害シーン等あり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 犯罪から立ち直りかけている男の下へ、父親の暴力に悩む少年がやってきます。主演はニコラス・ケイジ。


 とある田舎町で暮らすジョー(ニコラス・ケイジ)。彼の仕事は、森の伐採をしやすくするために、農薬を散布する労働者のまとめ役。彼は毎日のように、労働者達を送り迎えしては、その給料を支払う日々を送っていました。ある日のこと、そんなジョーの下に、
「働きたい。」
と、1人の少年・ゲリー(タイ・シェリダン)がやってきてます。15歳ではありましたが、真面目で働き者のゲリーは、すぐにジョーの眼鏡にかない、彼の現場で働くことになるのでした。


 ゲリーはその日の手当てをもらい、喜びいさんで自宅へと帰ります。ゲリーの家には、体の弱い母と妹がいましたが、父親はといえば、働くこともせず、飲んだくれてばかり。そして時たま、ゲリー達に暴力も振るっているのでした。一方ジョーは、いつも通りの毎日を送っていましたが、そんな折、彼がかつてバーで殴ってしまったチンピラ・ウィリーに襲撃され、ショットガンで撃たれてしまいます。ウィリーはその足で、山へとショットガンを捨てに行きますが、そこで父親の介抱をしていたゲリーと遭遇します。ウィリーの素性を知らないゲリーは、自分と父親を町まで送ってほしいと頼もうとしますが、ウィリーに自分の妹を侮辱され、思わずぶちのめしてしまうのでした。


 その後、ゲリーは、父親を半ば強引にジョーの現場で一緒に働かせますが、父親はタバコを吸ってフラフラするばかりで、全く働こうとしません。すると、その日の仕事帰りに、2人を送っていったジョーから、父親はクビを言い渡されてしまうのでした。ところが父親は、その場でゲリーに暴力を振るうと、無理やり彼の給料を奪ってしまいます。そんな様子を目の当たりにしてしまったジョーは、やりきれなさを抑えきれません。そして、いてもたってもいられなくなったゲリーは、夜中にジョーの家まで出かけ、
「何か働かせてほしい!!」
と懇願するのでした・・・。


 自身も暴発しそうな感情を抱えながらも、なんとか理性を保って真面目に生きようともがき続けるジョーと、人間として歪んでいる父親を持ち、その横暴に耐えながらも、母と妹を守ろうと必死になるゲリーとの友情が、醜い世間の中で清らかに描き出されていきます。あまりに切なくて、哀しい気持ちになってしまいそうです。


 一方で、展開そのものはかなり単調で、静かに進んでいく印象がしますので、人によってはかなり眠くなってしまうかと思います。


 暴力描写なんかも多めですので、その辺りも好みが分かれそうな作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>