信長協奏曲(コンツェルト) | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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知識なくても可。運命と戦う感動時代劇!!


2016年1月23日公開
監督:松山博昭
出演:小栗旬・柴咲コウ・向井理 他


【賛否両論チェック】
賛:変えられぬ運命に抗い、平和な世界を築こうと戦い続ける主人公の姿に、思わず感動させられる。史実に上手く沿っているのも印象に残る。テレビ版の知識がなくても楽しめる。
否:主人公がタイミングよく助かっていくのは、言ってみればご愛嬌。グロシーンも結構あり。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーン等多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気によっては少し怖いかも



 テレビドラマの映画化です。戦国時代にタイムスリップし、織田信長となった高校生を描きます。主演は小栗旬さん。


 物語の主人公は、突然戦国時代にタイムスリップしてしまった、歴史音痴の高校生・サブロー(小栗旬)。彼はそこで、自分と瓜二つの顔をした織田信長(小栗旬)と出逢い、
「自分の代わりに、織田信長として生きてほしい。」
と託されます。その後サブローは、戦国時代という過酷な時代に葛藤しながらも、次第に家臣をまとめ、戦のない平和な世を築くために、奔走していくのでした。そんなある時、本物の織田信長が身分を隠して帰国。彼は明智光秀として、陰ながらサブローを支えていきますが、やがて彼は、家臣や妻・帰蝶(柴咲コウ)の信頼を得ていくサブローへの嫉妬に囚われていきます。そんな彼に近づいたのは、かつて信長に一族を皆殺しにされ、密かに復讐に燃える羽柴秀吉(山田孝之)でした。


 安土城が完成し、一段落したある時、サブローの下に、同じようにタイムスリップしてきたヤクザ・松永(古田新太)がやって来ます。彼は、サブローがこの後の歴史のことを知らないと見るや、
「お前はもうすぐ死ぬ。」
と、歴史の教科書を突きつけてきます。肝心なところは破れてしまっているものの、そこには
「1582年に、織田信長が死ぬ。」
という内容が、克明に記されているのでした。突然の余命宣告に、サブローは動揺を隠せません。


 時を同じくして、石山本願寺が信長に反旗を翻し、挙兵。しかも石山本願寺は、上杉家や毛利家とも共闘を模索し、織田家を三方から挟み撃ちにしようと画策していました。この状況を打開するために、早速軍議を開くサブロー達でしたが、手柄を焦る家臣達は、皆が
「自分が出陣する!!」
と言って聞きません。サブローはそんな家臣達を押しとどめると、本来の大阪方面担当である光秀に、出陣を指示。上杉家と毛利家への牽制も、家臣達へ矢継ぎ早に指示していくのでした。


 これを聞いた秀吉は、光秀を呼び出し、
「皆が出陣すれば、城の警備は手薄になる。陣を引いた後にとって返し、信長を討て。」
とけしかけるのでした。かくして光秀は、本願寺を取り囲むように陣を引き、隙を観て本陣を離れ、きびすを帰そうとします。ところが、歴史を知っている松永は、
「自分が天下を取るチャンスだ。」
とばかりに、本願寺にその情報を漏らします。敵の大将の不在を知った本願寺勢は、光秀の陣を大軍で攻め立て、慌てて戻った光秀も、絶体絶命の危機に陥ってしまいます。これを伝え聞いたサブローは、いてもたってもいられなくなり、助けにいくことを決めます。
「我らだけでは、多勢に無勢だ。」
という家臣の忠告も聞かず、サブローは自ら先頭に立って、光秀救出に向かうのでした・・・。


 テレビドラマ版の知識は、なくても問題なく楽しめそうです。ただ途中で、サブロー達が過去の出来事に想いを馳せたりするシーンがあるので、知っていればもっと感慨深いかと思います。


 抗っても抗っても変わらない歴史に対し、命の終わりを感じながらも、争いのない平和な世の中のために、必死に運命の中でもがき続けるサブローの姿が、切なくも胸にグッとくるものがあります。「太陽と月」の例え話が、とってもイイですね。史実に沿いながらも、独自のストーリーを展開していく様子が実に見事です。


 そして、そんなサブローの正体を知りながら、共に運命と戦い、共に生きようとする帰蝶の存在も、また泣かせてくれます。柴咲コウさんのツンデレ具合が、とってもステキです(笑)。


 時にコミカルに、時に感動的に歴史を紐解いていく、そんな大作に仕上がっています。グロシーンも少しだけありますが、是非大切な人とご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※現代と戦国時代とのタイムスリップ・・・本作は、現代に生きる高校生のサブローが、戦国時代にタイムスリップし、織田信長になるという設定です。同じように、タイムスリップした者が織田信長になる作品といえば、江口洋介さん主演の「戦国自衛隊1549」がありますね。鹿賀丈史さん演じる一等陸佐が戦国時代に飛ばされ、織田信長となって歴史を変えようとするという展開でした。逆に、戦国時代から現代にタイムスリップしてきた織田信長を描いた作品といえば、BOYS AND MENが主演の「サムライ・ロック」。織田信長と秀吉が現代に飛ばされ、ひょんなことからロックバンドに加わるというお話です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>