グッドナイト・マミー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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雰囲気と展開の、不思議で見事なミスマッチ。美しくもおぞましい悲劇。


2016年1月12日公開
監督:ベロニカ・フランツ
セベリン・フィアラ
出演:エリアス・シュワルツ
ルーカス・シュワルツ
スザンネ・ベスト 他


【賛否両論チェック】
賛:静かで淡々とした雰囲気の中で、幼い少年達に芽生えた疑問が、恐ろしい形で結実していく様子が、不思議な衝撃を受ける。
否:身体的な残酷描写や、グロテスクな虫の描写等があるので、苦手な人には不向き。展開も基本的には静かなので、途中で眠くなるかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 整形手術から帰って来た母親を、別人ではないかと疑うようになる子供達を、残酷描写満載で描きます。


 物語の舞台は、森の中の1軒の邸宅。そこで暮らしているのは、エリアスとルーカスという、幼い双子の兄弟でした。彼らに父親はおらず、母親の帰りを待ちわびながら、2人で仲良く遊んでいました。そこへようやく母親が帰宅しますが、その風貌を見た2人はあ然とします。全身整形手術を受けていた母親は、かつての優しい面影はなく、不気味な包帯で顔面をぐるぐる巻きにされているのでした。そしてその性格も変わってしまっており、食事やジュースもエリアスの分しか用意してくれず、2人は閉口します。


 そんな母親の様子を見たエリアスとルーカスは、
「実はあの人は、僕達のお母さんではないのではないか?」
と疑うようになります。そのため2人は、彼女の言うことを聞かず、逆にあの手この手でイタズラをして、母親を困らせます。すると母親も負けじと、それまではしなかったような暴力や暴言で、2人を引き離そうとするのでした。無理やり部屋に閉じ込められたエリアスは、
「ルーカスとは二度と口を利かない。」
という約束を、させられてしまうのでした。


 その後もエリアスとルーカスは、邸宅で半ば軟禁状態にされながら、2人で過ごす日々を送ります。そんなある時、2人は母親の隙を見て森の中へと逃走し、近くの村の教会へと逃げ込みます。しかし、2人の話を聞いた教会の管理人は、何故か2人を車に乗せると、母親の元へと送り返してしまいます。もう誰の助けも借りられないと悟った2人は、本当の母親の居場所を突き止めるべく、恐ろしい手段に出るのでしたが・・・。


 「自分達の母親が、本当の母親ではないのでは・・・?」
幼い主人公達に芽生えた恐ろしい疑問が、やがて身の毛もよだつような結末に導いていく様が、淡々と描かれていきます。


 展開そのものはものすごく静かで、気をつけないと眠くなってしまいそうですが、そんな雰囲気にそぐわず、特に後半はかなりむごいシーンがありますので、ご注意を。


 雰囲気とストーリーのミスマッチが生み出す、美しくも恐ろしい世界観を、是非お確かめ下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>