トランス・シューター | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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危険すぎる戦い。主人公が挑む“命のやりとり”。


2016年1月19日公開
監督:ケン・サンゼル
出演:ライアン・クワンテン
フリーダ・ピント 他


【賛否両論チェック】
賛:生きるか死ぬかの“命のやりとり”の中で、ひたすら何かを追い求め続けるような主人公の姿が、激しくも切なく描かれていく。リアルすぎる緊張感も、他の映画では味わえない。
否:後半は主人公達の葛藤がメインなので、前半のような試合の緊迫感はあまりなく、失速感が否めない。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・少しあり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 防弾チョッキの上から撃ち合い、残った者が勝つという、危険な闇試合を描いた作品です。


 とある南米の一角。そこでは、防弾チョッキを着た対戦者同士が、至近距離から拳銃を撃ち合い、最後まで立ち位置に残っていられた方が勝者になるという、危険な賭け試合が行われていました。出場した主人公のジャンは、簡単に相手を倒しますが、一発撃っては相手を見るような撃ち方に、次の試合の出場者の女性・コルトは、違和感を覚えます。コルトも簡単に勝ち、試合後彼女はジャンに声をかけますが、ジャンは客席にいた謎の女の後を追い、そそくさと会場を出て行ってしまうのでした。女の正体は、かつて伝説となっていた男・ゾリンジャーの恋人。かねてからゾリンジャーと戦いたいと切望していたジャンは、女にゾリンジャーの行方を尋ねますが、女はジャンの上半身を見るなり、
「傷1つない。」
と、これを一蹴。次に自分が顔を出す試合の場所だけ告げると、車で去っていってしまうのでした。


 そんなジャンの様子を見ていたコルト。彼女はジャンに、
「レッド・ドランの行方を知らないか?」
と尋ねます。実は彼女は、かつて“レッド・ドラン”という名のファイターに兄を殺され、その復讐のために、自らもファイターになったのでした。残念ながら、ジャンもレッド・ドランの行方は知りませんでしたが、ジャンはコルトのレッド・ドラン探しを手伝う代わりに、彼女の車に乗せてもらうことになります。


 その後2人は、各地の闇試合を転々としながら、ゾリンジャーとレッド・ドランを探し続けます。その中のある試合で、ジャンはわざと相手に撃たせ、「撃たれること」がどういうことなのかを、身を持って体感します。それでも、圧倒的な強さを見せるジャンとコルトは、いつしか見物人達の間で、有名になっていくのでした。そしてそんな2人は、いつしかお互いに惹かれ合い、やがて深い仲になっていきます。ところがそんなある日のこと、車で走っていた2人は、パトカーに止められてしまいます。荷物にあった拳銃や防弾チョッキを発見され、2人は拘束されますが、実は警官のうちの1人が闇試合に精通しており、ジャンは別の窃盗犯と、道端で無理やり試合をさせられることになってしまうのでした・・・。


 一歩間違えれば死んでしまうような、まさに“命のやりとり”が繰り広げられる危険なファイトの中で、次第に自身の体と心を蝕まれていく主人公の姿に、観ていて鬼気迫るものを感じさせます。


 ただ、前半がそうしたファイトでハラハラさせられる分、後半での主人公が葛藤を続ける描写には、どうしても違和感があり、失速してしまった感が否めません。出来ればもっと、主人公の戦う姿を観ていたかったような気もします。


 それでも、他の映画ではなかなか観られないような、リアルな戦いの中での息詰まる緊張感を、是非ご覧になってみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>