ザ・ウォーク | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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メインはラスト30分。手に汗握る狂気の挑戦!!


2016年1月23日公開
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット
ベン・キングスレー 他


【賛否両論チェック】
賛:他人の目を気にせず、ひたすら自身の夢を追い求める主人公の姿に、心揺さぶられる。綱渡りの描写も圧巻。
否:実際の綱渡りのシーンは案外短いので、やや拍子抜けしてしまうかも。高所恐怖症の人には、絶対向かない。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・ケガのシーンだけあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・高所恐怖症の人には絶対怖い(笑)



 完成間近のワールドトレードセンターで、綱渡りに挑戦した実在の人物を描いた作品です。主演はジョセフ・ゴードン=レビット。


 主人公は大道芸人のフィリップ(ジョセフ・ゴードン=レビット)。フランスで生まれ育った彼は、8歳の頃、ルディ(ベン・キングスレー)率いるサーカスの綱渡りに魅せられ、独学で綱渡りの練習を始めます。何年も練習を続けたフィリップでしたが、もっと上手くなりたいと、ルディのサーカステントに忍び込み、こっそり綱に登ろうとします。しかし、そこをルディに見咎められてしまいますが、とっさにフィリップはジャグリングを披露。ルディに可能性を感じさせ、興行の手伝いをさせてもらえることになるのでした。


 それと同時に、実家を追い出されてしまった彼は、パリの道端で日々大道芸を披露しては、その腕を磨いていました。ある日のこと、彼はストリートミュージシャンのアニー(シャルロット・ルボン)と出逢います。始めは、
「私が集めていた客を奪った!!」
と、フィリップに激怒していたアニーでしたが、2人は次第に打ち解けるようになっていきます。そんなフィリップには、夢がありました。それは、完成間近のワールドトレードセンターの2つのタワーの間にワイヤーをかけ、綱渡りをすること。アニーは彼のその夢の、最初の“共犯者”になるのでした。


 その後フィリップは、アニーの通う芸術学校の中庭で、正式に綱渡りの練習をさせてもらえることになります。彼はそこで、2人目の“共犯者”、ジャン=ルイと出逢うのでした。しかし、独学での綱の張り方には限界があり、フィリップはルディに、
「綱の張り方を教えてほしい!!」
とかけあいます。商売の秘伝の技術を教えることに、難色を示すルディでしたが、フィリップは大道芸で稼いだ金を支払うことを条件に、綱の張り方の伝授を許されます。その後、フィリップは夢中でルディから技術を盗みますが、実はこの時、ルディはフィリップから受け取った金を、彼のために取っておいているのでした。こうして技術を習得したフィリップは、ノートルダム寺院で、初めて違法な綱渡りを敢行。逮捕はされましたが、一気に有名人となった彼は、いよいよニューヨークを目指すことにするのでした・・・。


 やっていることは狂気じみていて、結構理解に苦しむことのはずなんですが、誰に何と言われようとも、ただひたすら自分の夢だけを追いかけ続ける主人公の情熱が、不思議と胸に響いてきます。そして、そんな彼に振り回されながらも、共に同じ夢に向かって進み続ける“共犯者”達の姿も、また印象に残ります。


 ただ、実際に綱渡りに挑むシーンは結構短くて、基本的にはそうした挑戦をするまでの過程の話が中心だったりするので、想像していたのと少し違ったりする向きもあるかも知れません。


 それでも、メインのワールドトレードセンターでの綱渡りのシーンは、結果が分かっていても、ハラハラすること必至です。綱を渡っている時も勿論ですが、それまでの
「いかにバレずに忍び込んで、朝が来るまでにワイヤーを渡し終えるか。」
という部分の必死の攻防にも、要注目です。


 高所恐怖症でなければ、是非ご覧下さいませ(笑)。



【ワンチャン・ポイント】
※ベン・キングスレー・・・本作では、フィリップに綱渡りの全てを伝授するサーカスの団長・ルディ役。ベテランの俳優さんで、最近の映画では「シャッター アイランド」「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」「ヒューゴの不思議な発明」「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」「エンダーのゲーム」「エクソダス 神と王」等々、有名どころに多数出演されています。特に最近では、「ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密」での、エジプト王役でもお馴染みかと思います。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>