パラドクス | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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退屈な前半が全て伏線。究極のシチュエーション・サスペンス。


2016年1月12日公開
監督:イサーク・エスバン
出演:ウンベルト・ブスト
エルナン・メンドーサ 他


【賛否両論チェック】
賛:前半の何でもなかったようなシーンが、全てラストへの伏線になっていくのが圧巻。
否:内容的にはかなり理不尽で不可解なので、納得出来ない人もいそう。結構汚いシーンもあり。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・汚物のシーン等が結構あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 突如として、脱出出来ない空間に閉じ込められてしまった者達を描いた、シチュエーション・サスペンスです。


 とあるアパートの一室。意気揚々と帰ってきた兄貴分のカルロスを待っていたのは、顔面蒼白の弟分・オリバー。どうやらオリバーは、金を盗もうとして失敗したらしく、室内には刑事が1人、拳銃を手に待ち構えていました。2人は連行されそうになりますが、隙を突いてカルロスが反撃を加え、2人は逃走することに成功します。2人は一目散に非常階段を駆け下りていきますが、刑事が上から拳銃を発砲し、カルロスは足を撃たれてしまいます。刑事はすぐに2人に追いつきますが、ここで3人は奇妙なことに気がつきます。閉鎖された非常階段には、どこにも出られるドアがなく、上や下に行っても、また元の場所へと戻ってきてしまうのでした。ありえない現象に、慌てふためく3人。やがてカルロスは、足の傷が悪化し、命を落としてしまうのでした。


 ところ変わって、とある幸せそうな一家。母のサンドラと息子のダニエル、娘のカミーラは、サンドラの再婚相手であるロベルトと共に、子供達の父でもあるサンドラの前の夫のところへ、遊びに行くことになっていました。砂漠の一本道を走りながら、途中で無人のガソリンスタンドに立ち寄った4人。そこでロベルトは、砂糖にアレルギーがあるカミーラに、ついついジュースを飲ませてしまいます。サンドラが気がついた時には、時既に遅し。カミーラは車内で発作を起こしてしまいます。しかも唯一あった吸入器を、ロベルトが誤って壊してしまい、一家は慌てます。すぐに近くの病院へと車を走らせようとしますが、一本道をどちらへ行っても、またもとの場所へと戻ってきてしまいます。突然のことに、パニックになる4人。やがてカミーラもまた、帰らぬ人となってしまうのでした。


 非常階段と砂漠の一本道。どちらも脱出できないまま、35年の歳月が過ぎました。どちらも食べ物と飲み物だけは、不思議と切れることがなく、生存者達はなんとか行き長らえていました。やがて物語は、思わぬ真実を明らかにしていきます・・・。


 前半は退屈で訳が分からない印象ですが、最終的にはそれらが全て伏線になっていくのが見事です。
「ゲッ、そう来ましたか!?」
という感じです(笑)。


 突如として不可解なループに閉じ込められてしまった登場人物達が、その数奇な運命に翻弄されて行く様子が、突飛な展開と共に描かれていきます。


 理屈抜きで楽しみたい、シチュエーション・サスペンスです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>