華魂 ~幻影~ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ラスト30分は映画史上稀に見るカオス。賛否必至の“激愛”ムービー!!


2016年公開
監督:佐藤寿保
出演:大西信満・イオリ 他


【賛否両論チェック】
賛:理性を失った人間達のなれの果てを、見事に体現。なかなか無いカオスな終わり方にも注目。
否:必然性に疑問の残るラブシーンや、常軌を逸したグロシーン等、人によっては鑑賞自体が厳しいかも。


ラブシーン・・・メッチャあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・少女のシーンは結構怖いかも



 閉館間際の映画館を舞台にした、R-18指定の作品です。


 物語の舞台は、閉館を翌日に控えた小さな映画館「くらら劇場」。映写技師をしている沢村(大西信満)は、恋愛映画「激愛」の上映中、突然画面に少女の幻を見て驚きます。何かが映り込んでいるかとも思い、上映後にフィルムを確認しますが、そこには少女の面影はありませんでした。


 営業終了後、沢村が近所にある自宅へ帰ると、かつて彼が映画を撮っていた頃のヒロインだった女性が、勝手に上がり込んでいました。彼女は今、仕事が全くないらしく、
「私を撮ってよ!!」
と迫ってきます。いたたまれなくなった沢村は、その場にあったビデオカメラを手に、自宅を飛び出すのでした。すると彼の前に、あの謎めいた黒ずくめの少女(イオリ)が姿を現します。足早に立ち去っていく彼女に向け、沢村は思わずカメラを回します。


 その後彼女は姿を消し、沢村は導かれるように、くらら劇場へと戻ってきます。仕事部屋に行き、先ほど撮った映像を確認する沢村でしたが、少女の姿はどこにも映っていませんでした。その時、物音を聞いた沢村は、劇場の中へ。するとそこへ、あの少女が再び姿を現すのでした。震えている彼女を、仕事部屋へと連れていった沢村は、彼女のことを詳しく聞こうとしますが、彼女は一言も話そうとしません。やむなく沢村は、彼女を仕事部屋に泊めることに。かくしてくらら劇場は、運命の閉館当日を迎えることになるのでしたが・・・。


 一言でいうなら、「カオス」な映画です(笑)。前半は、閉館間際の映画館に関わる人々の悲哀が、どことなく情緒のあるテイストで描かれていきますが、後半はまさにカオス。理性という歯止めが効かなくなった人々の不条理な姿が、これでもかと体現されていきます。


 その分、描写もかなり過激です。後半はラブシーン・グロシーンの連続で、特に劇中劇のラストなんかは、思わず目を背けたくなるほどです。苦手な人は観ない方がよろしいかと思います。


 どれだけカオスか、怖いもの見たさでご覧になってみるのも、面白いかも知れません。気になった方は、チェックしてみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※イオリさん・・・本作では、謎めいた黒ずくめの少女役。映画初出演ということで、初々しい中でも存在感のあるキャラクターを演じていらっしゃいます。今後もますますの活躍に期待大です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>