ピンクとグレー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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意外性はあるものの・・・。仕掛けが全ての変化球・サスペンス。

 

2016年1月9日公開
監督:行定勲
出演:中島裕翔・菅田将暉・夏帆 他

 

【賛否両論チェック】
賛:ストーリーに仕組まれた〝仕掛け”が秀逸。ガラッと変わる世界観に、鳥肌必至。
否:悪く言うと、意外性だけ。後半になればなるほど、難解さや意味不明さが目立ってきて、飽きてしまいそう。ラブシーンも思いのほかあり

 

ラブシーン・・・結構あり
グロシーン・・・自殺シーン等あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・後半の雰囲気は少し怖いかも

 

 

 NEWSの加藤シゲアキさん原作の小説の、実写映画化です。主演は中島裕翔さんと菅田将暉さん。

 

 今から14年前。当時小学生だった河田大貴は、埼玉県のとある団地に引っ越してきます。そこで出逢ったのは、同じ団地に住む同い年の鈴木真吾と石川紗理でした。その日から3人は、ずっと親友として過ごしてきたのでした。その後、高校生となった3人。〝りばちゃん”こと大貴(菅田将暉)は、〝サリー”こと紗理(夏帆)への恋心から、彼女とは距離を置くようになっていましたが、〝ごっち”こと真吾(中島裕翔)とは相変わらず一緒につるんでいました。しかしやがて、紗理は引っ越していってしまいます。

 

 そんなある日のこと、渋谷でフラフラしていた真吾と大貴は、ファッション雑誌の編集者にスカウトされます。2人はその足で、芸能事務所の社長とも会わせてもらい、「有望株」というお墨つきをもらうのでした。するとその帰り道、美大に通っているという紗理に、2人は偶然再会を果たします。その後、東京で2人暮らしを始めた真吾と大貴。徐々にエキストラの仕事も入り始めます。しかもその現場で、真吾は監督に気に入られ、ついには連ドラにも抜擢されるようになるのでした。

 

 その後も真吾は、“白木蓮吾”という芸名で、スターへの階段をトントン拍子で駆け上がっていきます。しかし一方の大貴はというと、真吾のバーターとして端役の仕事はあるものの、役者としては泣かず飛ばず。しかも、プライドが許さない大貴は、真吾のバーターとして入ってくる仕事を断ってしまい、最後には真吾とケンカになり、家を飛び出してしまうのでした。

 

 行く当てのない大貴は、紗理の下へと転がり込み、やがて2人は恋仲になります。そのまま3年の月日が流れ、〝白木蓮吾”は押しも押されもしないトップスターになっていましたが、大貴は相変わらずの生活でした。そんな中、同窓会で再会した2人。その後、真吾は大貴宛てに遺書を残し、突然自殺してしまうのでした・・・。

 

 この映画で特筆すべきは、何といってもその〝仕掛け”。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にご覧いただきたいのですが、
「おお、そう来ましたか!!」
っていう、ステキな感じです(笑)。

 

 ただ逆に言うと、
「それ以外はあまり・・・」
と思ってしまうのも、また事実(笑)。前半は結構淡々とした青春ドラマが描かれ、後半になればなるほど、理解しにくい言動の登場人物や、難解なかけ合いが増えてくるので、案外退屈してしまうかもしれません。

 

 ラブシーンもかなりありますので、ご注意を。良くも悪くも、〝仕掛け”が全ての作品です。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※入江甚儀さん・・・本作では、真吾と大貴がエキストラとして参加する劇中劇の主役として登場します。「キカイダーREBOOT」や「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」、「ストロボ・エッジ」等の出演が有名な方で、最近では波瑠さん主演の「流れ星が消えないうちに」にも出演されています。

 

※団地のシーン・・・本作で、主人公達が幼少期を過ごしていた団地は、「みなさん、さようなら」や「クロユリ団地」、「中学生円山」や「gift」、そして「ロマンス」等々、様々な映画で登場するところです。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>