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偽りの世界からの脱出。異形の地で描かれる、決死のサバイバル。


2016年1月9日公開
監督:ドミトリー・グラチョフ
出演:アンナ・シポスカヤ
エブゲーニイ・ミローノフ 他


【賛否両論チェック】
賛:管理された生活を放棄し、未開の地で生き延びようと奔走する主人公達の姿が印象的。
否:ツッコミどころはかなり多いので、SFが苦手な人には向かない。設定も割とありがちな感が否めない。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・少しあり



 近未来の某惑星を舞台に、異端者として未開の沼地に追放された主人公達の、戦いを描いた作品です。


 物語は、人類が地球の外へと旅するようになってから1000年後、「XT59」という惑星が舞台。この惑星は、大半が沼地に覆われていましたが、移住した人類は近代的な居住区を建設。そこでは徹底された管理システムの下、人々は抑圧された生活を強いられていました。人々のIDは徹底的に管理されており、政府の意思に反する者は罪人とみなされ、取り締まられていました。主人公のアンナ・クリスティーも、投獄された1人。彼女は他の囚人達と共に集められ、沼地へと追放されることになってしまいます。これまでにも、追放された囚人達は皆、3000キロ先にあるという“幸福の島”を目指して歩いたといわれていましたが、実際に帰ってきた者は1人もいないため、そんな島が本当にあるのかどうかさえ、真偽のほどは定かではありませんでした。そんな中、罪人達は居住区の外へと放り出され、
「1時間後にまだ残っている者は、即射殺する。」
と告げられてしまいます。


 とりあえず自己紹介を始める囚人達でしたが、その中で幅を利かせ始めたのは、沼を知りつくしている荒くれ者・ユストでした。そんなユストの指示に、他の囚人達は従おうとしますが、ただ1人、ユストに正面から反論したのは、謎の男・エルヴィン。一瞬にして険悪なムードが漂う中、アンナはエルヴィンの肩を持ちます、結局、エルヴィンとアンナは別行動をとることになり、他の者達はユストの指示の下、出発の準備を始めるのでした。


 エルヴィンは、非常に冷静かつ論理的な性格で、行動を共にするアンナに対しても、
「先を歩け。沼に非力な者が落ちても、助けられる。」
と指示を出します。その一見冷酷な姿勢に、当初は反発していたアンナでしたが、危険生物の襲撃から身を呈して自分を守ってくれるエルヴィンに、次第に心を開いていきます。果たして、エルヴィンは何者なのか。やがて危険な旅の先には、惑星のシステムを根底から覆す、予想外の結末が待ち受けていました・・・。


 近未来の未知の惑星を舞台に、次から次へと迫り来る危機を必死でかいくぐりながら、生き延びるために奮闘するアンナの姿が、非常にたくましいです。そしてエルヴィンもまた、偽りの安寧を捨て、自らへの戒めの気持ちと共に、荒野を進み続ける姿が印象に残ります。
 
 もう少しち密な人間模様が観たかった気もしますが、サバイバルの緊張感が溢れるSF作品に仕上がっています。



【ワンチャン・ポイント】
※未知の惑星からの脱出を描いた作品・・・本作は、居住区から脱出不可能な沼地に放り出された主人公達が、生き残るために奮闘する作品ですが、こうした「未開の惑星からの脱出」を描いた作品というのは、当然過去にも多く存在します。プレデターの星に連れ去られてきた殺しのプロ達が、プレデターと壮絶な死闘を繰り広げる「プレデターズ」や、火星に辿り着いた主人公が数奇な運命を辿る「ジョン・カーター」なんかが有名なところです。イレギュラーなところでは、人類が脱出し、未開の地となった1000年後の地球に不時着した親子の絆を描いた「アフター・アース」なんかがありますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>