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逃げ場なし。絶体絶命の中での、命懸けの反撃。


2016年1月2日公開
監督:ラファ・マルティネス
出演:イングリッド・ガルシア・ジョンソン
ブルーノ・セビラ 他


【賛否両論チェック】
賛:絶体絶命の状況下で、愛する者を守るために反撃に転じていくヒロインがカッコイイ。
否:設定はかなり強引で、ツッコミどころは多数あり。グロシーンも案外多い。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 ほぼ空き家のアパートメントに忍び込んだカップルが、暴漢達との死闘を繰り広げる羽目になります。


 スペインでは、住居の強制退去のうち、85%が円満に解決、13%が強制的に退去、そして残りの2%が、“特別な方法”で行われていました。クリスマスのとある老婆の家でも、その“特別な方法”が行われ、老婆がシャワーを浴びている間に、謎めいた男が室内に侵入。老婆が置いたタオルに無数のゴキブリを放ちます。タオルを手にした老婆は絶叫し、転倒。頭を打ち、バスタブの中で虫の息になっている老婆の前に、その男が姿を現すのでした。


 ところ変わって、主人公の不動産ブローカーの女性・アリは、とある古びたアパートメントの診断に訪れます。とはいっても、住人の大半は立ち退いてしまい、住んでいるのは老人のラモンだけ。彼いわく、
「不動産業者が、ここを建て直して高く貸そうとしていて、居住者に圧力をかけ続けてきた。自分のところにも、ならず者がやってきた。」
とのこと。そんなラモンにアリは、
「建物には問題はありませんが、退去を勧めます。」
と告げるのでした。


 奇しくもその日は、アリの恋人・サイモンの誕生日。帰りがけに、ラモンのアパートメントの鍵を返しそびれてしまったことに気がついたアリは、空き部屋の一室を拝借し、誕生日の飾りつけを施しておき、そこへサイモンを連れていきます。突然のサプライズに驚きながらも、喜ぶサイモン。ところがその最中、停電が発生。ブレーカーを見に行ったアリは、その帰りがけに、怪しげな覆面の男達がラモンの部屋から出てくるのを目撃します。不審に思い、部屋を覗いてみたアリは、ラモンがベッドの上で死んでいるのを発見。すぐに不動産業者の仕業だとピンときたアリでしたが、次の瞬間、不運にも携帯電話が鳴ってしまい、しかも螺旋階段の上から落としてしまいます。男達はすぐにアリを追跡。なんとか逃げ切ったアリでしたが、そこから彼女とサイモンの逃げ場なき戦いが始まるのでした・・・。


 1組のカップルが窮地に立たされ、悪党と死闘を繰り広げるといえば、雰囲気としてはジェームズ・フランコ主演の「パーフェクト・プラン」に近い感じでしょうか。突如巻き込まれてしまった絶体絶命の危機。しかも恋人は負傷。そんな状況下に追い込まれ、生き延びるために必死に戦い続けるヒロインの姿が、とてもたくましくてカッコイイです。


 ただまあ、大きい建物のどこにも逃げ口がなかったり、半分意味不明な始末屋が登場したりと、ツッコミ始めるとキリがないこともまた事実。その辺の細かいところは、あまり気にしない方がイイかと(笑)。


 終わり方も割とよく分からない感じではありますが、逃げ場のない緊迫感を、是非観てみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※巻き込まれたヒロインが反撃に転じる映画・・・本作では、不動産トラブルに巻き込まれた主人公が、暴漢の襲撃に対して反撃していく様子が印象的ですが、同じように追い詰められたヒロインが、暴漢に反撃していくという作品は、最近でも結構ありますね。恋人の家族の別荘を訪れたヒロインが、動物の覆面をした男達の襲撃に反撃していく「サプライズ」や、盲目のヒロインが、恋人を殺害した暴漢に反撃する「ブラインド・フィアー」、そして内部告発をしようとしたヒロインが、社長が雇った殺し屋と対峙する「デッド・ハング」等々。今後も〝強い女性”の活躍に期待大です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>