私はゴースト | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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タイトルの意味を痛感。全く新しいホラー映画。


2016年1月2日公開
監督:H・P・メンドーサ
出演:アンナ・イシダ
ジーニー・バロガ 他


【賛否両論チェック】
賛:霊媒による除霊を幽霊の側から描いているのが、非常に新鮮。意外性のある展開にも惹かれる。
否:描写はかなり単調で、途中で飽きてしまいそう。終わり方にも賛否は必至。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 自分が死んだことに気づかずにいた主人公が、霊媒師の声と共に事件の真相に迫っていきます。


 主人公・エミリーは、人里離れたとある邸宅で、1人静かに暮らしていました。朝起きて目玉焼きを作り、食べる。洗面台で顔を洗うと、廊下の掃除をし、買い物に出かけ、帰宅。時には寝室の整理をしたり、ソファで昔の写真を眺めたりして、感傷に浸る。しかし同時にエミリーは、同じような日常の日々の繰り返しに、どこか違和感を覚えているのでした。


 そんなある時、エミリーはとある部屋の一角で、自分を呼ぶ声に気がつきます。しかも彼女には、その声に聞き覚えがありました。実は声の主は、現世から呼びかけている霊媒師の女性。実はエミリーは遠い昔に亡くなっており、彼女が今過ごしているのは、亡くなる日の断片的な記憶の繰り返しに過ぎないのでした。そのせいで、現世の同じ家では、フライパンやドアが勝手に動くといった超常現象が起きており、現在の住人が霊媒師の女性に、除霊を依頼しているとのことでした。事実を知ったエミリーは混乱しながらも、自分が殺されたという記憶を思い出します。


 その後もエミリーは、全く同じ日々を繰り返しながら、時々現れる霊媒師の声と共に、自身が成仏出来るための道を探ります。しかし残念なことに、彼女は自分が死んだ瞬間の記憶を、全く思い出せずにいるのでした。それでも何回目かの霊媒師との接触の際、彼女は遂に、
「自分が青白い身体の男に、メッタ刺しにされて殺された。」
という記憶を、思い出すのでしたが・・・。


 超常現象が起きて、霊媒師がその謎に挑む・・・といった作品は結構ありますが、今回の主役は幽霊の方。自分が死んでいることに気づいていない幽霊に、まずは自身が死んでいることを自覚させ、そしてその壮絶な最期に迫っていく様子が、静かな中にも鬼気迫るものを感じさせます。


 ただ、やはりどうしても同じシーンの繰り返しが多く、特に冒頭はかなり退屈しそうです。逆に後半は、かなり突拍子もない世界観になっていくので、賛否や好き嫌いはハッキリ分かれそうな印象です。


 「私はゴースト」というタイトルの意味を、作品全体を通して痛感させられる、そんな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>