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恋愛よりも友情に感動。絆が泣ける青春ドラマ!!


2015年12月12日公開
監督:橋本光二郎
出演:土屋太鳳・山崎賢人・竜星涼 他


【賛否両論チェック】
賛:大切な人の未来を守るために奔走する主人公や、そんな2人のことを知り、惜しみない協力をし続ける仲間達の友情が、感動を誘う。
否:ゆったりとした展開の割に上映時間が長いので、興味がないと退屈すること必至。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし



 10年後の未来の自分からの手紙を受け取った主人公が、悲しい未来を変えるために奔走します。主演は土屋太鳳さん。


 主人公は高校生2年生になったばかりの高宮菜穂(土屋太鳳)。始業式の朝、綺麗な桜並木に見とれていた菜穂は、ふとカバンの中に、見慣れない便せんが入っていることに気がつきます。しかも差出人は、「高宮菜穂」。面食らいながらも、菜穂は遅刻しそうな時間であることに気づき、慌てて学校へと向かうのでした。担任の挨拶中、先程の便せんを開けてみた菜穂。そこには、
「高校2年生の私、元気ですか?私は10年後の未来から手紙を書いています。」
との文章が。なんとそれは、26歳になった未来の菜穂が、彼女自身に宛てた手紙でした。誰かのイタズラかとも思った菜穂でしたが、手紙は
「始業式の朝、桜に見とれて、人生初の遅刻をしそうになる。」
と言い当てており、菜穂は驚きます。そして手紙の続きには、
「東京から転校生がやってくる。」
とあり、その言葉通り、転校生の成瀬翔(山崎賢人)がやってくるのでした。


 手紙は他にも、翔の名前や机の位置等を事細かに言い当てていましたが、何故か下校時のことは、
「一緒に帰ろうと誘うが、翔は断る。どうかこの日だけは、翔を誘わないでほしい。」
と書かれていました。しかしその意に反し、結局翔は、菜穂や友人の須和(竜星涼)達と一緒に帰ることになります。家がパン屋の同級生・あずさ(清水くるみ)の家のパンを食べながら、笑った顔を見せる翔を見て、菜穂は
「誘ってよかった・・・」
と思うのでした。


 ところがその日から、翔は2週間も学校を休んでしまいます。心配した菜穂が、手紙の続きを読んでみると、
「球技大会の日。久しぶりに登校した翔と会う。」
といった内容と、
「ソフトボールの決勝戦で、代打を頼まれる。私は断ってしまい、すごく後悔している。代打として出てほしい。」
との文章が。果たしてその当日、翔は久々に登校してきます。そして菜穂は、ソフトボールの最終回のチャンスの場面で、
「中学の時、やってたんでしょ?お願い!!」
と、代打を頼まれるのでした。引っ込み思案な菜穂は、ついつい断ろうとしてしまいますが、手紙のことを思い出し、未来を変えるべく、代打を引き受けます。結果は逆転サヨナラのタイムリー。歓喜の輪に囲まれながら、菜穂は自分の意志で未来を変えられたことを喜ぶのでした。


 その後も菜穂は、手紙にアドバイスをもらいながら、翔との距離を縮めていきます。しかしその手紙の続きには、
「高校2年生の大晦日、翔は事故で亡くなってしまった。」
という悲しすぎる事実がつづられており、菜穂は動揺します。そしてそんな菜穂に追い打ちをかけるように、彼女は始業式の日、翔の母親が自殺してしまっていたことを聞かされるのでした・・・。


 〝未来からの手紙”という予想外の出来事に戸惑いながら、それでも大切な人を死なせまいと必死になる主人公の健気な姿が、非常に切なく映ります。そして、そんな主人公の言葉を信じ、友のために協力を惜しまない仲間達の絆にも、思わずホロッとさせられます。リレーに立候補するシーンなんかは、まさに感動的です。
「重たい時は、無理に持たなくていい。俺達がいるから。」
 そんなセリフが心に染みます。


 しいて言えば、ストーリーが結構静かで淡々と進むので、上映時間が長いのが少し気になってしまうのが、たまに傷でしょうか。


 それでも、未来は自分達の意志で変えられる。そんなメッセージが詰まった心温まる作品です。是非ご覧になってみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※山崎紘菜さん・・・本作では、菜穂と翔を見守る友人・貴子役。東宝シンデレラでお馴染みの方で、映画では「悪の教典」や「神様の言うとおり」等に出演されています。他にも「シネマ・トラベル 映画館でみる世界遺産の旅」のナレーションも担当されています。


※竜星涼さん・・・本作では物語のキーマンともいえる、菜穂と翔の親友・須和役。「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウレッド役で有名な方で、出演映画には「俺たち賞金稼ぎ団」等がありますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<デートで観たい>


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