亜人 第1部 -衝動- | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

深くてスリリングな世界観。亜種が暴き出す人間の本性。


2015年11月27日公開
監督:瀬下寛之・安藤裕章
出演(声):宮野真守・細谷佳正・大塚芳忠 他


【賛否両論チェック】
賛:予備知識は不要。迫害される亜人の姿を通して、人間の醜さ・浅ましさを痛感させられる。
否:グロシーンが多いので、苦手な人には絶対不向き。主人公のどこか達観した人格も、賛否両論ありそうなところか。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・黒い幽霊のシーンは結構怖いかも



 人気コミックのアニメ映画化・第1部。死なない人間〝亜人”を描いた作品です。


 全ての始まりは、17年前のアフリカ・紛争地域でした。ゲリラが無数の銃弾を浴びせかけても、死なずに何度も立ち上がる1人の兵士。彼こそが、政府軍が投入していた“神の兵”であり、世界で初めて発見された“亜人”でした。結局その亜人は、アメリカ軍が麻酔銃を使って拿捕し、本国へ移送。亜人の存在は広く知られることとなるのでした。


 時代は流れ、現在の日本。主人公の高校生・永井圭(声:宮野真守)は、東都大学の医学部を目指し、淡々と勉強に勤しんでいました。丁度授業では、教師が“亜人”に関する歴史を教えていましたが、「受験に関係ない」と判断した圭は、単語帳をめくり始めます。しかしそこで、他の生徒が「亜人の実験動画」とされる映像を携帯電話で見ているのを覗いてしまった圭は、思わず声をあげてしまいます。質問があると思われ、教師に指されてしまった圭。彼はとっさに、
「“亜人”は、人間ではないのでしょうか?」
と聞きます。すると教師の答えは、
「当然だろう。」
というもの。現在亜人は、世界で46体確認されており、そのうち日本で見つかったのは2体。事実、亜人には多額の懸賞金がかけられており、人間とは異なる別の生き物だという認識が、世間の通説となっているのでした。


 その日の帰り道、入院している妹の慧理子(声:洲崎綾)の見舞いに寄った圭。話題は、圭が登校時に見かけ、ついつい無視してしまった海斗(声:細谷佳正)の話に。海斗は圭とは幼馴染みで、幼い頃は3人でよく遊んでいたものの、教育熱心な圭の母が、海斗と圭との関係を拒絶。その後圭は優秀な偏差値の高校に行き、一方の海斗の生活はすさみ、2人は疎遠になってしまっているのでした。そんな海斗のことをぼんやりと考えながら歩いていた圭は、ついつい赤信号を渡ってしまい、走ってきたトラックにはねられてしまいます。圭の同級生達も偶然事故を目撃し、慌てて駆け寄ってきますが、次の瞬間、現場にいた誰もが目を疑います。なんと、轢かれたはずの圭が、よろめきながら起き上がったのでした。
「亜人だ・・・」
と、誰からともなく口走り、現場は騒然。親しかったはずの友人達の顔にも、“懸賞金”がちらついているのを察した圭は、とっさに逃走します。すぐに非常線が張られる中、行く当てのなくなった圭が頼ったのは、他ならぬ海斗でした・・・。


 〝死なない”というだけで自由を奪われ、研究の対象として理不尽に殺され続けなくてはならないという〝亜人”の存在を通して、マイノリティを排除しようとする人間の醜さが如実に描かれているようで、胸が痛みます。同時に、ある日突然自分が〝亜人”であることに気づかされ、世界中から追われる身となってしまった主人公が、苦しみ悩み、傷ついていく姿にも、人間の浅ましさを改めて痛感させられるようです。


 そして、そんな主人公を健気に守ろうとする親友や、拿捕して徹底的に研究しようとする研究者達、さらには自分達も亜人でありながら、主人公の力を利用しようと暗躍する者達の存在等、息もつけないスリリングな展開が続いていきます。


 ただ、何といっても3部作なので、自動的に次回作も観る必要があります(笑)。グロシーンもかなり多いので、世界観が気に入った方でしたら、是非チェックしてみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※宮野真守さん・・・本作では、主人公の永井圭の声を担当していらっしゃいます。最近の映画では他にも、「ミニオンズ」や「バケモノの子」、「新劇場版 頭文字D」シリーズ等々、様々な作品の声を担当されています。洋画の吹き替えでは、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズの、主人公のパーシー・ジャクソンの声を担当されているそうですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪