劇場版 びったれ!!! | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

痛快!頭脳と拳で悪を懲らす、戦う司法書士!!


2015年11月28日公開
監督:金田敬
出演:田中圭・森カンナ 他


【賛否両論チェック】
賛:傍若無人の悪党に対し、“法律”と“腕っ節”という正反対の力を武器に、真っ向から立ち向かっていく主人公の姿が、非常に痛快。少し変わった親子の絆にも、心温まる。
否:ドラマ版の知識は、あった方がイイ。暴力描写や、啖呵を切るシーンが結構あるので、ヤクザ映画なんかが苦手な人には向かない。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・暴力シーンが多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・ヤクザのシーンは結構怖いかも



 人気ドラマの映画版。元ヤクザの司法書士が、弱きを助け、強きを挫いていきます。主演は田中圭さん。ちなみに「びったれ」は、“小心者”といった意味だそうです。


 主人公は、広島の司法書士・伊武努(田中圭)。かつて姉を事件で失った彼は、亡き姉の赤ん坊を引き取り、シングルファザーとして育てていました。そんな伊武でしたが、実はかつては、裏社会で“狂犬”と恐れられた、元ヤクザの金バッジでした。


 ある日のこと、いつものように保育園に娘・かりん(岩崎未来)を迎えに行った伊武に、以前依頼を受けたことのある流(池田鉄洋)が声をかけてきます。流によると、彼が勤めているスーパー「アンモナイト」が買収され、伊武が追い出してくれたはずの、社長のドラ息子・田所(阿部亮平)を次期社長にしようとしているとのことでした。伊武の親友でもある、アンモナイトの従業員・濱田(黒田大輔)からも事情を聞いた伊武は、早速田所の下へ出向くと、スゴみをきかせます。


 その後、アンモナイトを買収した「IBU不動産」の担当弁護士・霧浦(山本耕史)と対面した伊武。実は、田所がIBUに渡したアンモナイトの株は、裏賭博で借金を作ってしまった田所が、その返済のために渡したものでした。伊武はそこに着目し、
「借金が“賭博”という不法な行為によって発生していることから、これが民法第708条の『不法原因給付』にあたり、田所に返済の義務は生じない。よってIBUは、手に入れた株を返還するべきだ。」
と主張。しかし霧浦は、あくまでも法廷で争うという姿勢を崩さず、話し合いは決裂してしまうのでした。伊武はその後、かつて秋多書組で可愛がっていた五十鈴(日向丈)らを引き連れ、田所に金を貸した賭博場のオーナーを訪問。司法書士だと思ってナメてかかってくるオーナーに対し、極道の顔を垣間見せる伊武。結局オーナーは恐れをなして、借金の取り立てから手を引くのでした。


 ところが、実はIBU不動産を牛耳っていたのは、伊武の実の父親で、彼と姉を捨てた外道・伊武制覇(竹中直人)でした。霧浦から、
「伊武という司法書士に邪魔をされた。」
と報告を受けた制覇は、報復を指示。翌日、保育園にかりんを迎えに行った伊武は、街中に貼られたビラにがく然とします。そこには、かつての自身の顔写真と共に、
「伊武努は元ヤクザ。」
等と誹謗中傷する言葉が並んでいました。彼が勤める司法事務所にも、抗議の電話が殺到し、伊武は一気に追い込まれてしまうのでした・・・。


 ドラマ版の予備知識は、あった方がよさそうです。知らなくてもストーリー自体は問題ないとは思いますが、ドラマ版の登場人物達が次々と登場するので、やはり知っていた方が楽しめるかと思います。


 金や暴力に物を言わせて、傍若無人の限りを尽くす悪党達に対し、ある時は切れ者の司法書士として“法律”を武器に真っ向から立ち向かい、それでも相手が応じないと見るや、元最強の極道として“腕っ節”を武器に悪を懲らしめていく主人公が、とってもカッコイイです。勧善懲悪なストーリーが、純粋に痛快でスカッとすること間違いなしです。


 また今回は、母の死の真相を知り、心を閉ざしてしまった娘との絆の修復も、大切なテーマになっています。かりん役の岩崎未来ちゃんの好演にも要注目です(笑)。


 ただ、どうしてもヤクザ映画のようなシーンは多くなってしまうので、苦手な人には向きません。主人公の破天荒な活躍にストレス発散したい、そんな方にオススメです。



【ワンチャン・ポイント】
※あゆみくりかまき・・・本作の主題歌「森森森」を歌っているアーティストで、今人気急上昇中の3頭の熊です。人間ではなく、熊だそうです(笑)。ファンのことは“またぎ”と呼ぶそうです(笑)。ちなみに劇中、森カンナさん演じる杉山栄子の携帯電話の着信音は、あゆみくりかまきの「鮭鮭鮭」ですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪