ハッピーエンドの選び方 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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軽い気持ちでは観られない。愛する人の最期に、下される決断。


2015年11月28日公開
監督:シャロン・マイモン
タル・グラニット
出演:ゼーブ・リバシュ
レバーナ・フィンケルシュタイン 他


【賛否両論チェック】
賛:愛する人の最期をどう迎えさせてあげるのか、葛藤する主人公達の姿に、深く考えさせられる。
否:主人公達の行動そのものに、まずは賛否がある。急に歌い出したりするシーンがあったりと、内容も好みが分かれそう。ストーリーもかなり淡々と進むので、眠くなりそう。


ラブシーン・・・ヌードシーンがあり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし



 イスラエルの映画です。「安楽死装置」を開発した老人と、その妻や友人達の葛藤を描いた作品です。


 主人公の発明家・ヨヘスケルは、妻のレバーナと共に、老人ホームで暮らしていました。2人は最近、長年の親友で同じ老人ホームに暮らすヤナの夫・マックスが、病院で寝たきりになっていることに、心を痛めていました。そんなある日の夜、2人はいつものように見舞いに訪れた病院で、ヤナが大量の薬を盗もうとしているのに遭遇します。ヤナは、夫が苦しむ姿に耐えかね、彼が望んでいる安楽死をさせてあげようと、薬を手に入れようとしていたのでした。その場はなんとか押し止めたヨヘスケルとレバーナでしたが、2人は大きなショックを受けるのでした。


 その後老人ホームには、自身も行く行くは安楽死を希望している獣医師・ダニエルが引っ越してきます。彼が“医者”だとしか聞いていなかったヤナは、ヨヘスケルと一緒に、ダニエルに安楽死の方法を聞きに行くのでした。そんなヤナの必死な様子と、病に苦しむマックスの姿に、いてもたってもいられなくなったヨヘスケルは、スイッチを押せば点滴に麻酔と薬物が自動的に投与される“安楽死装置”を開発。ダニエルの同性愛の愛人で、元警官のセーガルも加え、マックスを安楽死させてあげるべく、準備を進めます。しかし、安楽死に反対するレバーナは、計画を知ると猛反対。それでもヨヘスケル達は計画を実行し、マックスは自らの意志で最期を迎えるのでした。


 マックスの葬儀は厳かに行われ、無事に埋葬されますが、安楽死装置の噂を聞いた人々からは、安楽死の依頼が舞い込むようになります。その度に葛藤しながらも、安楽死を手伝い続けるヨヘスケル達でしたが、唯一レバーナだけは、
「やっていることは殺人よ?」
と反発します。ところが次第に、そんな気丈だったレバーナにも、深刻な認知症の症状が現れ始めてしまうのでした・・・。


 “安楽死”という、かなり重いテーマの映画です。最愛の人の病気が末期に差しかかった時、苦しんでいても生きていてほしいと願うのか、それとも安らかに最期を迎えさせてあげるのか。そのテーマ自体に、まずは賛否があるかと思います。


 ストーリーは割と単調ではありますが、次第に変わっていってしまう最愛の人の姿に苦悩する主人公の姿が、荘厳な雰囲気と共に淡々と描かれていきます。


 急に歌が入ったりと、やや好みが分かれそうな展開ではありますが、いずれ誰にでも訪れる最期の瞬間をどう迎えるのか、改めて考えさせられる作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D


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