007 スペクター | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

これぞスパイ映画の原点。問答無用のアクション大作!!


2015年12月4日公開
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ
クリストフ・ヴァルツ
レア・セドゥ 他


【賛否両論チェック】
賛:世界規模の犯罪組織を相手に繰り広げられる、想像を絶する規格外のアクションに、ハラハラドキドキ必至。
否:展開はかなりのご都合主義で、ツッコミどころも多そう。前作の知識も、あった方がイイ。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 あの最も有名なスパイの最新作です。主演は勿論、ダニエル・クレイグ。


 始まりはメキシコでした。季節は“死者の日”の真っ只中。街は仮装した人々で賑わい、数々の山車が街中を練り歩いていました。その中を、行きずりの美女を連れて歩く、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。その後ボンドは、美女を部屋に残すと、屋根づたいにとある建物の向かいに陣取り、ライフルを構えます。事前に内部に仕掛けた盗聴器からは、スタジアム爆破の計画が話し合われていました。ボンドのターゲットは、その中の1人、マルコ・スキアラ。ボンドは的確な狙撃で男達を倒していきますが、その直後、建物が突然爆発し、崩壊。ボンドもスキアラも間一髪で難を逃れ、パレードの中での追跡劇が始まります。ヘリで逃走を図るスキアラに対し、ボンドもヘリに飛び乗り、これに応戦。最後には、スキアラとパイロットを突き落とし、制圧したボンド。その手には、スキアラの指から奪い取った指輪が。そこには、奇妙なタコの紋章が描かれているのでした。


 実はメキシコでの一件は、ボンドが単独で勝手にやったことでした。そのため、MI6の上層部はカンカン。折しもMI6は再編成の波の中にあり、MI5との合併の話が出ていたところで、今回のボンドの行動は、MI6を縮小する決定的な口実を与えてしまうことになってしまいました。上官の“M(レイフ・ファインズ)”は、やむなくボンドに無期限の謹慎を言い渡すのでした。その日の夜、前作でボンドの協力者となったマネーペニー(ナオミ・ハリス)が、スカイフォールで焼け残った遺留品を持って、ボンドの部屋を訪れます。そこでボンドが彼女に見せたのは、前作で殺害された先代の“M(ジュディ・デンチ)”からのビデオメッセージでした。それによると、
「私が死んだら、マルコ・スキアラを探し出し、殺して。ローマで行われる葬式にも必ず行って。」
とのこと。この謎めいたメッセージに従い、ボンドはメキシコでの行動を起こしたのでした。翌日、“Q(ベン・ウィショー)”の検診によって、世界のどこにいても居所が分かるマイクロチップを埋め込まれたボンドは、Qが他のエージェントのために作った超高級車を拝借すると、一路ローマへと向かうのでした。


 Mのメッセージ通り、スキアラの葬式に参列したボンドは、そこでスキアラの妻・ルチアと出逢います。その日の夜、1人自宅に帰ったルチアを待ち構えていたのは、2人の暗殺者でした。覚悟を決め、目を閉じるルチアでしたが、倒れたのは彼女ではなく、暗殺者達。歩み寄ってきたのは、他ならぬボンドでした。ルチアから、スキアラが生前熱心に参加していたという闇の会合のことを聞いたボンドは、スキアラの指輪を使い、密かにそこに紛れ込むことに成功します。そこでは、各国の犯罪組織の代表が集い、収益や見通しについて話し合っていました。するとそこへ、厳かな雰囲気と共に、組織のトップらしき人物が到着します。バルコニーからその姿を見ていたボンドは、その顔に言葉を失います。それはかつて死んだはずの男、フランツ・オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)でした・・・。


 さすがは007。その期待を遥かに超える桁違いのスケールで、観る者を圧倒してくれます。今回は、世界の犯罪組織を裏で束ねる〝スペクター”を相手に、ボンド達がスクリーンを所狭しと駆け回り、規格外のアクションを次々と繰り広げます。そんな中にも、スパイ映画特有の遊び心があったり、フッとコミカルな瞬間があったりと、飽きることなく楽しませてくれるのがステキです。


 ただその分、ストーリーはかなりのご都合主義で、思わずツッコミたくなるかも知れません。ボンドが様々な女性を抱いていくのも、見方を変えればかなりチャラいとも言えますが(笑)、それを語るのは野暮というもの。痛快なアクション大作として楽しむべき作品です。


 可能であれば、是非前作の「スカイフォール」をご覧になってから観ると、より楽しめると思います。



【ワンチャン・ポイント】
※レア・セドゥ・・・本作では、〝スペクター”のカギを握るマドレーヌ・スワン役。最近では、実写映画化された「美女と野獣」での主演でお馴染みですが、他にも「アデル、ブルーは熱い色」での主演や、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」での暗殺者役などでも有名です。最新作では、12月4日公開の「SAINT LAURENT サンローラン」にも出演されるそうなので、そちらにも注目です。


※アジトの外観・・・本作で、フランツが根城にしていた砂漠の中の建物の周りは、円形のそびえ立った崖のようになっています。恐らく「プロメテウス」で、主人公達が辿り着いた星で登場する所と同じかと。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪