犬に名前をつける日 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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人間の悲しすぎるエゴ。動物達に問われる、本当の命の尊さ。


2015年10月31日公開
監督:山田あかね
出演:小林聡美・上川隆也 他


【賛否両論チェック】
賛:人間の都合で命を奪われてしまう犬や猫達の悲しい現実や、そんな彼らを少しでも多く救おうと活動を続ける人々の姿に、胸を打たれる。
否:あまりにも悲しすぎる事実が次々と突きつけられるので、耐えられない人も出てきそう。無理に観るのはあまりオススメ出来ないかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・手術のシーンがあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし



 殺処分される犬や猫を救う活動をしているボランティアを取材した、半ドキュメンタリーの作品です。主演は小林聡美さん。


 主人公・久野かなみ(小林聡美)は、テレビ番組のディレクター。最近、愛犬のナツが亡くなり、心にポッカリ穴が空いてしまっていた彼女は、ドキュメンタリー映画の先駆者・渋谷監督の下を訪れます。監督から、
「映画を作ってみたら?」
というアドバイスをもらい、彼女は犬達のドキュメンタリーを撮るべく、カメラを回し始めるのでした。


 まず始めに彼女が訪れたのは、千葉県の動物愛護センター。ここには毎日のように、捨てられたり保護されたりした犬や猫達が運び込まれてきます。彼らの命の期限は1週間。それまでに新しい引き取り手が見つからなければ、彼らは殺処分されてしまうのでした。かなみが取材を始めた当時、年間に殺処分される犬は約38000頭、猫に至っては約123000匹という数に上っていました。


 そんな動物愛護センターでかなみが出逢ったのは、そんな犬や猫を引き取り、新しい飼い主を見つける手助けをしている「ちばわん」というボランティア団体でした。その後彼女は、ちばわんの活動を取材。真剣に命と向き合う姿に、感銘を受けます。その他にもかなみは、広島で動物愛護センターに収容された犬猫達を全て引き取っているという団体「犬猫みなしご救援隊」にも取材に行くのでした・・・。


 人間のエゴによって繁殖させられ、身勝手に捨てられて、殺処分されるしかない動物達。勿論その健気な瞳は、見ていて胸が締めつけられるようですが、その一方で、そうした悲しい現実を生み出しているのは、私達“消費者”であるという事実にも、また胸が痛くなります。


 迷子になった犬が保護され、飼い主に連絡したところ、
「もう新しいのを飼ってるから、要らない。」
と言われたというエピソードなんかは、衝撃的すぎます。


 そうした悲しい日本にあって、1つでも多くの命を救おうと奔走している人々の姿に、深く頭が下がる思いです。
「“出来る”“出来ない”じゃない。“やるか”“やらないか”です。」
という言葉が、非常に印象に残りました。


 “動物を飼う”ということの重さを、改めて突きつけられる、そんな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※青山美郷さん・・・本作では、主人公の家に保護犬を届けに来るボランティアスタッフ役。芦田愛菜ちゃん主演の「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」で、三つ子の姉妹をお1人で演じていらした方で、最近では伊藤淳史さん主演の「ボクは坊さん。」にも、主人公達が学生時代に行きつけだった店の看板娘役で出演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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