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親のエゴに勝った子供の夢。下ネタ満載のザ・フランス映画。


2015年10月31日公開
監督:エリック・ラルティゴ
出演:ルアンヌ・エメラ
カリン・ビアール 他


【賛否両論チェック】
賛:夢を追うか、耳の不自由な家族に寄り添うか。簡単には決められない選択に苦悩する主人公と、そんな彼女と向き合おうとし続ける周りの人々の姿が、感動的。珠玉の歌の数々にも注目。
否:無意味にやたらと下ネタが出てくるので、家族やデートで観るのには不向き。回収されない伏線の多さも、消化不良。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・下ネタがメッチャあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし



 フランス映画です。耳が聞こえない家庭に生まれた少女が、歌手を目指すまでを描きます。


 主人公のポーラ・ベリエ(ルアンヌ・エメラ)は、フランスの農村で精肉用の牛を育てている一家の長女。彼女は毎日自転車でバス停まで出かけると、そこからスクールバスに乗り、近くの町にある高校まで通っていました。そんな彼女の一家は、母のジジ・父のロドルフ・弟のカンタンと、皆耳が聞こえません。唯一耳が聞こえるポーラは、一家の生活には欠かせない存在になっていました。


 新学期になり、新しく専攻を決めることになったポーラは、片想いをしているガブリエルがコーラスの授業を選択したのを見て、すぐさま自分もコーラスの授業を受けることにします。コーラスの講師は、昔は有名な歌手でしたが、今はポーラ達の高校でくすぶっているトマソン。口は悪いが腕は確かなトマソンは、新しい生徒達の歌声を少し聴いただけで、授業を受ける可否を決めていきます。そんなトマソンのやり方に、早速閉口するポーラでしたが、トマソンは彼女がこぼした愚痴を聴いただけで、その素質を見抜き、合格を告げるのでした。一方ベリエ家では、村の開発を進めようとする現村長のテレビ取材を観たロドルフが、
「そんなの許せない。俺が出馬して村長になる。」
と立候補を決めたため、一家総出で選挙活動をすることになり、ポーラはそれにも振り回されてしまいます。


 そんな折、ガブリエルとデュオで歌うことになったポーラでしたが、2人で彼女の家で練習をしている最中、ポーラは突然初潮を迎えてしまいます。慌ててトイレに籠るポーラをよそに、空気の読めないジジはガブリエルの前で大喜び。さらには、ガブリエルがそのことを自分の恋人に話したため、ポーラは学校でからかわれることになってしまいます。怒りを授業にぶつけ、大声量で歌うポーラ。すると、そんな彼女の才能を見たトマソンは、
「国営ラジオの歌手の試験を受けてみないか?」
と、彼女に持ちかけるのでした・・・。


 家族を残してでも、初めて見つけた自分の夢を追いかけるのか。それとも夢を諦め、自分を育ててくれた家族の世話をするのか。子供の夢を諦めさせようとするのは、かなり親のエゴのように感じてしまうところではありますが、それだけ耳が聞こえないということが、如何に一家へ重圧を背負わせてきたのかを痛感させられるシーンでもあります。


 ただ、やはりどうしても気になるのは、やたらと下ネタが多用されるところ。家族で観たり、デートで観たりするのには、絶対に不向きだと思います。


 村長選挙のくだりや、カンタンの初体験のくだり等、結局ほったらかしな伏線が多いのも気になってしまうところです。


 それでも、ポーラが歌う歌の1つ1つは、そんなことも忘れさせてしまうくらい魅力的。ラストの歌うシーンは、必見です。気になった方は是非。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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