ヒトラー暗殺、13分の誤算 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ミクロだがマクロな悲劇。難しくて残酷な戦争の1ページ。


2015年10月16日公開
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:クリスティアン・フリーデル
カタリーナ・シュトラー  他


【賛否両論チェック】
賛:国の行く末を憂いた主人公が、いかにして大胆な犯行をたった1人で実行するに至ったのか。その経緯に戦争の持つ哀しさや虚しさが垣間見える。人間1人の持つ影響力の凄さも実感させられる。
否:基本的には暗殺犯の回顧録なので、サスペンス感は皆無。展開もかなり淡々と進むので、興味がないと眠くなること必至。拷問等、残酷なシーンも多数あり。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・殺害や拷問のシーンが多数あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 第二次大戦下のドイツで、ヒトラーを暗殺しようとした実在の人物を描きます。


 1939年11月7日夜のドイツ・ミュンヘン。工場技師のゲオリク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)は、無人になった酒場の柱に、時限爆弾を仕掛けていました。折しも時代は、ヒトラー率いるナチスが台頭著しく、翌日にもヒトラーがこの場所で演説を行うことになっていました。無事に爆弾を仕掛け終えると、ゲオリクは一路スイスとの国境へと向かうのでした。


 翌日の夜、ゲオリクは国境へと辿り着きますが、闇に紛れて越境しようとしたものの、警備兵に見つかり、確保されてしまいます。コートの襟元には、共産党の人民戦線のバッジが付いていたことから、ゲオリクは留置場に放り込まれてしまいます。その中で、ゲオリクは爆弾の爆発時刻を迎えるのでした。


 翌日、ゲオリクの身柄は警察へと移されます。担当した刑事警察局長官のネーベは、ゲシュタポの担当官と共に、ゲオリクを尋問。そこでゲオリクは、爆弾がヒトラーが立ち去った13分後に爆発し、自らの暗殺計画が失敗したことを知らされるのでした。ヒトラーを始めとする上層部は、ゲオリクの背後に暗殺を指示した黒幕がいると見ていたため、ネーベ達はその名前を吐かせようと、ゲオリクに激しい拷問を行います。それでも頑として口を割らなかったゲオリクでしたが、最愛の恋人・エルザが身柄を拘束されたことを受け、少しずつ真相を話していくのでした・・・。


 ただのありふれた一般人の主人公が、ナチス・ドイツの迫害を目の当たりにして、次第に心を動かされていくまでが赤裸々に描かれ、戦争の虚しさや愚かさが、ミクロな視点で映し出されていきます。


 一方で、真相はもうそのままなので、サスペンスやミステリーを期待して観ると、拍子抜けしてしまうこと必至です。展開も単調気味なので、眠くなるかも知れません。


 どちらかと言うと、戦争について改めて考えてみたい、そんな方にオススメです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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