グラスホッパー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ラスト10分で全てが分かる。変化球のバイオレンス・アクション!!


2015年11月7日公開
監督:瀧本智行
出演:生田斗真・浅野忠信・山田涼介 他


【賛否両論チェック】
賛:それぞれに弱さを抱えながら、裏の世界でもがく3人の姿が、哀愁たっぷりに描かれる。ラストまでの伏線もステキ。
否:ストーリー自体は思いのほか単調で、伝えたいことはよく分からない。グロシーンもかなり多め。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・死者のシーンは結構怖いかも



 伊坂幸太郎さん原作の小説が、実写映画化されました。復讐のために裏社会に潜り込んでいく元教師と、凄腕の殺し屋達を描いた、どちらかというと群像劇です。


 ハロウィンで賑わう、渋谷のスクランブル交差点。栄養士の百合子(波瑠)は、親とはぐれてしまったという男の子の手を引き、信号待ちをしていました。ところが同じ頃、交差点の傍らでは、薬物中毒の男がワゴン車のハンドルを握っていました。携帯電話で指示を受けた男は、薬物を飲み込むと、車を急発進。車はそのまま、次々と歩行者をはね飛ばしていきます。そして、今まさに交差点を横断していた百合子も巻き込まれ、犠牲となってしまうのでした。教師で百合子の婚約者だった鈴木(生田斗真)は、彼女の死の真相を知ろうと、事件現場に足を運びます。百合子が倒れていた場所で、呆然と立ちすくむ鈴木。すると次の瞬間、何者かが1枚の紙きれを置いていきます。そこには、
「本当の犯人は別にいる。『フロイライン』の寺原親子を調べろ。」
という、意味深な文章が書かれているのでした。


 その後鈴木は教師を辞め、健康食品販売会社「フロイライン」へと潜り込んでいました。慣れないキャッチに苦戦する鈴木の前に、かつての教え子の少女(佐津川愛美)が現れ、軽いノリで事務所までついてきてくれます。しかしフロイラインの実態は、渋谷を牛耳る“寺原”という親子の息がかかったヤバい会社。そうとは知らないまま、少女は社長の比与子(菜々緒)によって眠らされ、拉致されてしまいます。そして、そんな会社の実態を知ってしまった鈴木も、比与子の裏の仕事を手伝わされる羽目になってしまうのでした。


 一方その頃、同じ渋谷では“鯨(浅野忠信)”と呼ばれる殺し屋が、1人のフリーライターを殺害しようとしていました。彼の殺し方は変わっており、自らの瞳を見せることで相手を暗示にかけ、罪の意識に苛ませて自殺させるというもので、その手口から“自殺屋”と呼ばれていました。しかしその一方で、自殺させられる標的達は、死ぬ前に自らの罪を吐露することが多く、鯨は知ってはいけない情報を知りすぎてしまうことが難点でした。その夜も鯨はフリーライターから、先日起きたスクランブル交差点の事件が、実は仕組まれたもので、取り締まりを厳しくさせて薬物売買の市場を独占しようと企んだ寺原親子によって、仕掛けられたものだということを知るのでした。そんな知りすぎた鯨を亡きものにしようと、寺原ジュニア(金児憲史)はエージェントの岩西(村上淳)を通じ、驚異の身体能力を誇るナイフの使い手“蝉(山田涼介)”に、鯨の暗殺を依頼するのでしたが・・・。


 この作品の魅力は、何といってもその終わり方。それまでの何気ない描写が色々と伏線になっていて、全てが繋がる感じが秀逸です。


 鈴木・鯨・蝉という3人が、それぞれに心に闇を抱え、悩み苦しみながらも、裏社会で生き抜いていこうと奔走する姿が印象に残ります。


 ただ、内容そのものは割と単調で、見方によってはただグロい暗殺シーンが続いていく作品とも言えなくもなさそうです。バッタのアップのシーンもあるので、人によってはかなり嫌悪感を抱くかも知れません。


 グロいのが大丈夫な方は、興味本位でご覧になってみるといいかと思います。 



【ワンチャン・ポイント】
※高架下のシーンと遊園地のシーン・・・劇中、比与子達に追いかけられた鈴木が逃げ込んだ高架下の路地は、「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」の冒頭で、主人公達が熱演を披露した場所と同じかと。そして後半に登場する遊園地も、同じ「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」で、三村マサカズさん演じる三田村が、家族サービスのために出かけた遊園地と同じかと。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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