エベレスト3D | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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これが人間の限界か。容赦ない自然の猛威と、極限状態での愛。


2015年11月6日公開
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:ジェイソン・クラーク
ジョシュ・ブローリン
ジェイク・ギレンホール 他


【賛否両論チェック】
賛:実話ならではの現実的な展開が、自然の厳しさや残酷さを如実に物語っている。大迫力の描写は圧巻の一言。
否:登場人物が多く、なおかつ雪山のシーンが多いので、人物の判別が非常に難しく、混乱しそう。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・傷口のシーンがあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・自然の脅威としてはかなり怖い



 エベレストで実際に起きた事故を基にした作品です。主演は「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のジェイソン・クラーク。


 物語の舞台は、1996年。エベレスト登山は商業化が進み、いくつものツアーが短い登山期間を目指し、押しかけるようになっていました。主人公のロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)もその1人で、ツアーを主催し、安全なエベレスト登頂をサポートしていました。その年の3月30日も、ロブは身重な妻・ジャン(キーラ・ナイトレイ)を残し、ネパール・カトマンズへと旅立つのでした。


 参加者は、いずれもプロの登山家ばかり。初参加のベック(ジョシュ・ブローリン)や、3回目にして初の登頂に挑むダグ(ジョン・ホークス)、7大陸のうち6つの山を踏破した日本人・ヤスコ、そして今回の登頂を記事にするという記者・ジョン等、総勢十数名のチームは、ロブの指導を受けながら、早速ベースキャンプ入りします。その後、第2・第3キャンプへの登頂を繰り返しながら、徐々に体を慣らしていくのでした。しかし折からの登頂ブームで、登山ルートも渋滞しがち。クレバスを渡るのに時間がかかり、危うく滑落しかけたベックは、
「登頂の保証がないのは構わないが、渋滞で死ぬのだけはゴメンだ!!」
と、ロブに訴えます。事態を重く見たロブは、他のチームに登頂日を話し合うよう要請しますが、大方のチームはこれを拒否。唯一同業のスコット(ジェイク・ギレンホール)のチームだけは、提案を肯定的に受け止め、2つのチームは合同で山頂に挑むことになるのでした。


 その後、入念に準備を重ね、迎えた5月10日。ロブ達はいよいよ山頂へとアタックを開始します。途中、渡してあるはずのロープがなかったり、眼の不調を訴えたベックが遅れをとる等、いくつかのトラブルはありましたが、天候が味方したこともあり、彼らは1人また1人と山頂へ辿り着いていきます。ようやく念願叶った瞬間に、歓喜する登山家達。しかしその後、天候は急変を見せ、彼らは壮絶な猛吹雪に見舞われてしまうのでした・・・。


 実際に起きた遭難事故を描いているだけあって、決していたずらに期待を持たせることのないストーリー展開に、自然の脅威をこれでもかと思い知らされます。エベレストという極限の世界にあって、いざ事故が起きてしまうと、助けに行きたくても行けなかったり、折角救助に成功しても、キャンプから下への搬送手段がなかったりと、まさに生死が自然に委ねられている印象で、人間の小ささを改めて痛感させられます。


 そんな中でも、祈るような想いで帰りを待ちわびている家族がいたり、すぐそばのキャンプでも、必死で助けに行こうとしている人がいたりと、人間の“絆”というものについても、今一度考えさせられるストーリーでもあります。


 なかなか軽い気持ちで観られる作品ではないかも知れませんが、圧巻の映像で描かれる世界観を、是非劇場でご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※エリザベス・デビッキ・・・本作では、登山隊をキャンプで支える医療スタッフ・キャロライン役。「華麗なるギャツビー」で有名となった方で、最新作では「コードネームU.N.C.L.E」でも、鍵を握る美女役で出演されていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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