ロシアン・スナイパー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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戦争が切り裂いた愛。戦場で生きた女性の悲劇。


2015年10月31日公開
監督:セルゲイ・モクリツキー
出演:ユリア・ペレシド
ジョアン・ブラックハム 他


【賛否両論チェック】
賛:戦場で生きることしか出来なかった主人公と、彼女を愛した男性達の悲哀が、とても切なく描かれていく。
否:メインテーマは1人の女性の悲劇なので、「アメリカン・スナイパー」のような緊張感はあまりない。人によっては眠くなりそう。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・戦闘シーンが多数あり
怖シーン・・・急に攻撃されるシーンがあり



 実在するソ連の女性スナイパーを描いた作品です。


 物語は1953年、ソ連を表敬訪問したルーズベルト夫人(ジョアン・ブラックハム)が、
「フルシチョフ大統領に会う前に、先に会っておきたい女性がいる。」
と言い出したところから始まります。夫人がその女性に会ったのは、1942年のホワイトハウスでした。ソ連の学生代表団の表敬訪問を迎えた夫人は、その中に1人、小柄な女性を見かけます。彼女はリュドミラ(ユリア・ペレシド)という名前のスナイパーで、これまでに309人のファシストを撃ち殺したとされており、“死の女”と呼ばれていました。夫人はそんなリュドミラに関心を惹かれ、後日彼女をホワイトハウスへと招待するのでした。


 リュドミラは1930年代、キエフの大学に通う、普通の大学生でした。ある時、友人達と遊びで射撃の指導を受けたところ、その腕前を指導官に見初められたリュドミラは、軍の射撃訓練を受けるよう通達を受けるのでした。数年後、彼女の姿は親友のマーシャと共に、オデッサの大学にありました。ある日のこと、図書館に勤めるサーニャの誘いで、3人は海へと出かけます。そこでリュドミラは、サーニャの兄で医師のボリスと出逢います。ボリスはすぐにリュドミラに心惹かれるようになりますが、そんな矢先、ドイツとの戦争が始まってしまうのでした。


 医師であるボリスは、戦争には参加しないという姿勢を崩しませんでしたが、そんなボリスをリュドミラは
「臆病者。」
と言い、彼女は戦地へと赴く決心をするのでした。その後リュドミラは志を同じくする仲間達と共に、前線で厳しい訓練を受けながら、射撃の腕を磨いていきます。そんな中でも、リュドミラはすぐにその才能を開花させていき、その腕前は隊長も一目置くようになっていきます。しかしその後、ドイツ軍との戦闘に加わったリュドミラは、目の前で仲間達が次々と死んでいく姿に、打ちのめされてしまうのでした・・・。


 「アメリカン・スナイパー」とタイトルは似ていますが、「アメリカン・スナイパー」が戦場で心を蝕まれていく主人公を緊迫感たっぷりに描いていたのに対し、本作は戦場で生きざるを得なかった1人の女性の悲哀を描いた作品です。そのため、主人公の恋模様なんかも割と沢山登場するので、人によっては期待外れで眠くなってしまうかもしれません。


 逆に言うと、1人の女性が戦場という極限状態にあって、それでも必死に生き抜いていこうとする姿が、とても切なく描かれています。どうしても男性優位になってしまう社会の中で、孤軍奮闘する主人公が、非常に勇ましく思えます。


 戦争映画ですので、グロシーンはかなりありますから、それだけご注意を。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D


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