本当に怖いのは・・・?いろんな意味で身の毛がよだつ、戦慄の恐怖。
2015年10月23日公開
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:オリビア・デヨング
エド・オクセンボールド 他
【賛否両論チェック】
賛:姉弟が巻き込まれる恐怖の顛末が、モキュメンリーならではの臨場感溢れる視点で、淡々と描かれていく。
否:「どんでん返しがある」と深読みしすぎると、案外拍子抜けしてしまうかも。急に驚かせるシーンもかなり多いので、苦手な人には絶対不向き。
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・おう吐シーンや殺害シーンがあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがメッチャあり
M・ナイト・シャマラン監督最新作です。祖父母の家に遊びに出掛けた姉弟が、壮絶な恐怖体験に襲われる様子を描いたモキュメンタリー(フィクションのドキュメンタリー)です。
大人びた姉・ベッカと、ヤンチャな弟・タイラーの姉弟は、ドキュメンタリー映画を作るべく、2人の母・ロレッタにインタビューをしていました。ロレッタは若い頃に実家を飛び出し、後に2人の父親となる男と駆け落ちをしたとのこと。しかし、まだ2人が幼い頃に、男はロレッタの下を去ってしまったのでした。最近になって、ずっと疎遠だったロレッタの実の父母が、インターネットで彼女を見つけ、
「孫を遊びに来させたらどうか?」
と言ってきたそうで、晴れてこの度、ベッカとタイラーは祖父母の家に遊びに行くことになったのでした。
ひとしきりインタビューを終えると、2人はいよいよ出発。電車を乗り継ぎやってきたのは、ペンシルバニア州はメイソンビルという片田舎。駅で出迎えてくれた祖父・アルフレッドと祖母のマリアに、2人は歓迎されます。案内されたロレッタの実家も、古めかしくて趣のある家屋で、ベッカとタイラーは気に入ります。かくして、4人の楽しい1週間が始まったはずでした。
アルフレッドによると、彼らは年寄りなので、毎晩9時半には寝てしまうとのこと。ところが初日の夜から、早速異変が起こります。10時を回った頃、階下から聞こえる怪しげな物音に気がついたベッカは、カメラを片手に階段を降り始めます。すると次の瞬間、下の廊下をマリアが何かを嘔吐しながら横切ります。そのあまりにも不気味な様子に、ベッカはすぐに部屋へと逃げ帰るのでした。翌日アルフレッドに尋ねてみると、
「彼女は重い病気なんだ。」
との答えが返ってきます。しかしそのアルフレッドも、庭にある小屋に頻繁に出入りする等、何かを隠している様子。果たして祖父母にどんな秘密があるのか。やがてベッカとタイラーが遭遇したのは、身の毛もよだつような真実でした・・・。
最近のホラー映画やサスペンス映画でお馴染みの、モキュメンタリー形式なので、最初は元気いっぱいだったベッカとタイラーが、次第に迫りくる恐怖の影に苛まれていく様子が、淡々と描かれていきます。そのリアルな様子が、物語の不気味な雰囲気をより一層際立たせています。
ただ、真相そのものは案外単純というか、あまり深読みしすぎてしまうと、かえって拍子抜けしてしまう感が否めないのもまた事実です。あまり言うとネタバレになってしまいますので、本当のところは是非、ご自身の目でお確かめ下さい(笑)。
急に驚かせるシーンはメッチャ多いので、それだけはお気をつけて。
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>C
「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪