ファンタスティック・フォー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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退屈な前半と、たたみかける後半。力を手にした若者達の苦悩。

2015年10月9日公開
監督:ジョシュ・トランク
出演:マイルズ・テラー
ジェイミー・ベル
ケイト・マーラ
マイケル・B・ジョーダン 他

【賛否両論チェック】
賛:壮絶なアクションは勿論のこと、主人公達が望まない能力を身につけてしまうまでの過程や、その能力が故の苦悩を、丁寧に描いているのが印象的。
否:前半は研究のシーンが続くので、案外退屈。テーマも難しいので、家族サービスには不向きか。

ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・ドゥームのシーンは結構怖いかも


 望まぬ力を持ってしまった若き研究者達の、苦悩と戦いを描きます。


 全ての始まりは、2007年でした。当時小学生だった主人公のリードは、クラスで「職業」について発表することになり、そこで“テレポートの研究開発者”の話をし、笑い者になってしまいます。しかし彼は、実際にその研究を自分でしている天才少年でした。ある夜彼は、変換器を求めて忍び込んだ廃品回収工場で、クラスメイトのベンと出逢います、実はその工場は、ベンの父親のもの。ベンと意気投合したリードは、ベンを自分の家のガレージへと連れてきます。そこで彼はベンに、自らの実験の成果を披露。町中が停電になってしまいますが、彼らはミニカーをどこか遠くの地へと瞬間移動させることに成功するのでした。


 それから月日は流れ、7年後。大学生になったリード(マイルズ・テラー)は、親友となったベン(ジェイミー・ベル)と共に、テレポートの研究を続けていました。物質を移動させ、戻ってこさせることには成功していましたが、その精度はまだまだ低く、しかも戻ってくる物質には、いつも不思議な砂が付着しているのでした。そんな2人の下にある日、同じようにテレポートの研究をしているという、ストーム博士(レグ・E・キャシー)と娘のスー(ケイト・マーラ)がやってきます。彼らはリードの研究に感心すると、
「君に奨学金を出したい。」
と提案するのでした。彼らによると、テレポートの際に付着する砂を分析したところ、地球上のものではなかったとのこと。そこから彼らは、
「テレポートは、別の惑星へと繋がっている。」
との仮説を立てているのでした。そんなストームは、リードを自らの研究所へと招きます。かくしてリードは、ベンや地元と別れを告げ、泊まり込みで研究を続けるのでした。


 その後ストームは、スーの元恋人で今は自堕落な生活をしていた厄介者の科学者・ビクター(トビー・ケベル)や、カーレースに明け暮れていた息子のジョニー(マイケル・B・ジョーダン)も呼び寄せます。最初はいがみ合っていた彼らでしたが、やがてその研究は結実し、装置は完成。チンパンジーを使った実験にも成功し、いよいよ次は人間による実験という段階になって、研究は突如、NASAの傘下に入ることになってしまいます。納得がいかないリード達は、夜中に無断で実験を強行。ベンも呼び寄せ、リード・ベクター・ジョニーの4人は、勝手に初の人体テレポートを行ってしまうのでした。異変に気がついたスーが、慌てて実験室に駆けつけますが、彼らの姿は既にもう1つの惑星に。順調な探索かと思われましたが、突然の地殻変動により、惑星の強力なエネルギーが放出され、逃げ遅れたベクターが巻き込まれてしまいます。リード達は慌てて帰還しますが、戻った際にスーもエネルギーを浴びてしまいます。その後、意識が戻った4人の体には、人知を超えた恐ろしい力が宿ってしまっているのでした・・・。


 周りから笑い者にされたり、どんな困難が待ち受けていたりしても、ひるまずひたすらに自分の信じる研究を貫こうとする主人公の姿が、とても力強く印象に残ります。


 そして、単なるアクション映画に留まらず、自らが望んでいなかった能力を持たされてしまった主人公達の苦悩の日々や、彼らを軍事利用しようとする政府の思惑、そしてそんな中で、なんとか彼らが元に戻る術を見つけようと奔走するストーム博士等、意外と人間ドラマも垣間見られる作品です。ただその分、どうしても前半は研究のシーンがメインで進むので、お子様が期待するようなアクションシーンは、なかなか登場しないのも事実です。その辺り、家族サービスには向かないかもしれません。


 どちらかというと大人向けのSF作品といえそうです。


【ワンチャン・ポイント】
※マイケル・B・ジョーダン・・・本作では、人体発火の能力を身につけるジョニー役。黒人青年射殺事件を描いた実話「フルートベール駅で」の主演でお馴染みの方で、他にはデイン・デハーン主演の、青年達が持ってしまった超能力に翻弄されていく「クロニクル」にも出演されています。最新作では、あのロッキーの続編「クリード チャンプを継ぐ男」で、ロッキーに指導を受けて成長していく若きボクサーを熱演されていますので、そちらも是非ご注目を。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>

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