アントマン | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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虫嫌いな人はNG。コミカルかつ痛快なミクロの戦い!!


2015年9月19日公開
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド
エヴァンジェリン・リリー
マイケル・ダグラス 他


【賛否両論チェック】
賛:大迫力のアクションのはずなのに、人間の目線で観るとものすごく静かなシーンだったりするのが、コミカルで楽しい。自分の娘のために、必死で運命を切り開こうとする主人公の姿も印象的。
否:大量の虫が登場するシーンが多数あるので、苦手な人には絶対不向き。話の内容も、案外難しい部分もあったりするので、家族サービスには向かないかも。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・虫のシーンがメッチャあり&殺害シーンあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・悪役のシーンは少し怖いかも



 マーベル最新作。身長1.5センチの、異色のヒーローが登場します。


 物語の始まりは、1989年。原子間の距離を縮める研究をしていたハンク・ピムは、その技術を実業家のスタークらが軍事転用しようとしていることを危惧し、これに反発。結果、ハンクは自身の会社「ピム・テック」を追われることになってしまうのでした。そして時は流れ、現在。刑務所から出所してきた主人公・スコット(ポール・ラッド)。彼は、以前勤めていた会社の不正を見過ごせず、施設に侵入してデータを盗んだとして、懲役刑を食らっていたのでした。そんなスコットを、弟分のルイス(マイケル・ペーニャ)が迎えに来ます。
「俺は電気工学の博士号を持っているから、就職なんて余裕。」
とうそぶいていたスコットでしたが、再就職の道は険しく、新たに勤め始めたサーティワンでも、前科がバレてクビになってしまうのでした。


 同じ頃、隠居生活を送っていたハンク(マイケル・ダグラス)は、自らの弟子にして、現在のピム・テックを牛耳っているダレン・クロス(コリー・ストール)から、久々に社に呼ばれていました。そこには、世界各国の軍需企業のトップも呼ばれており、ダレンは彼らに、あのハンクの研究を応用したスーツ“イエロー・ジャケット”を披露します。ダレンによると、このスーツを来た者は、身体を極めて小さくすることが出来るため、様々な場所への潜入や、敵兵の掃討等、ありとあらゆる場面に重宝される最強の戦闘服になるとのこと。ダレンは間もなくこのスーツを完成させ、大量生産する計画を立てているのでした。彼の恐るべき計画を知ったハンスは、ダレンの右腕として絶大な信頼を得ていた自分の娘・ホープ(エヴァンジェリン・リリー)と内通し、イエロー・ジャケットとそのデータを奪う手段を練るのでした。


 一方のスコットはというと、愛娘のキャシーの誕生日パーティーに駆けつけますが、元妻・マギーは既に刑事のパクストンと再婚しており、スコットはあからさまに敬遠されてしまいます。払わなければいけない養育費も滞っており、金銭的ににっちもさっちも行かなくなってしまったスコットは、やむなくルイスやその仲間達と、再び盗みに入ることにします。ルイスによると、会社を引退した隠居老人が、1週間家を空けるとのことで、しかもその邸宅の地下には、巨大な金庫があるとのこと。スコット達は早速準備を進め、老人の邸宅に侵入します。その地下には確かに頑丈な金庫がありましたが、そこは手先が器用で機転の利くスコット。ドアノブに残った指紋から、指紋認証用のダミーの指紋を作り、金庫の扉は凍らせることで、破壊することに成功します。ところが肝心の金庫の中には、金目の物は一切なく、めぼしいものといえば、真ん中に置かれた怪しげなスーツのみ。途方に暮れるスコットでしたが、仕方なくそのスーツをカバンにしまい、退散します。しかし実は、一連の彼の行動は、家主である老人(正体はハンク)に全て監視されており、持ち帰ったスーツこそが、身体を小さくするスーツの元祖・“アントマン”のスーツなのでした・・・。


 小さな小さなヒーローが主人公なので、その世界観も非常に斬新です。普段は気にもしないような地下の空間や、アリの目線から見た人間の世界等、最新のCGを駆使した圧巻のシーンが続きます。そして、アントマンVSイエロー・ジャケットの戦いも、この映画の見どころの1つ。予告でもありましたが、アリ目線では機関車トーマスを放り投げての大バトルが繰り広げられているのに、人間目線ではトーマスのオモチャがコロッと転ぶだけだったりして、その辺りの描写も非常にコミカルでステキです(笑)。


 そしてお話としては、正義の心を持ちながらも、苦境に立たされるとついつい泥棒をしてしまう主人公が、愛する娘のためにスーツを装着し、自ら運命を変えていこうと立ち向かっていく姿が、なんだがとてもカッコイイです。


 ただ難点としては、いかんせん虫の描写が非常に多いこと。無数のアリが大量に集まってきたりするシーンなんかが結構あるので、虫が苦手な人には本当に向かないと思います。また、〝亜原子”の話なんかは、お子様にはかなり難しくて眠くなると思うので、家族サービスにはやや向かないかも知れません。どちらかというと、大人同士でハラハラドキドキしながら観たい作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※マイケル・ペーニャ・・・本作では、主人公の弟分・ルイス役。最近の映画では、「フューリー」での、ブラッド・ピット達と共に戦車に乗り込む兵士役や、「エンド・オブ・ウォッチ」での、ジェイク・ギレンホールの相棒警察官役、そして「世界侵略:ロサンゼルス決戦」での、アーロン・エッカート演じる二等軍曹の舞台と行動を共にする医師役が有名なところ。他にも「ザ・シュター/極大射程」や「ペントハウス」「L.A.ギャングストーリー」「アメリカン・ハッスル」等々、話題作に多数出演されていらっしゃいます。最新作では2016年2月公開予定の、火星に取り残された宇宙飛行士を描いた「オデッセイ」にも出演されるそうなので、そちらにも要注目です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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