進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

捨てるのか、守るのか。主人公の苦悩と、最後の決断。


2015年9月19日公開
監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬・水原希子・長谷川博己 他


【賛否両論チェック】
賛:数々の謎が解け、人間の愚かで醜い本質を知った上で、なお自分の信念に沿った戦いを続けようとする主人公の孤高な姿に、勇気づけられる。意味深なラストにも注目。
否:前作の知識は必須。まるで怪獣映画のような巨人の戦いのシーンは、原作やアニメファンには敬遠されそう。グロシーン等も多数あり。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・巨人のシーンは結構怖いかも



 人気漫画の実写映画化・後篇です。主演は引き続き、三浦春馬さん。


 100年以上前、突如出現した巨人達によって、人間の大半は喰われ、文明は崩壊しました。残された人類は、巨大な壁を3重に築き、その中での生活を余儀なくされていました。しかしそれから歳月は流れ、巨人の存在を見聞きする者もいなくなり、いつしか人類は巨人の脅威を忘れつつありました。ところが前作で、突然現れた超大型巨人に外壁は破壊され、人類は再び巨人の獲物となり、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り返されることとなってしまいます。門前町の出身で、全てを喰い尽くされたエレン(三浦春馬)とアルミン(本郷奏多)は、志願兵となり、壊された外壁の修復作業へと赴いたのでした。本作では、最後の頼みの綱だった爆薬を、何者かによって使い捨てにされてしまい、絶体絶命の窮地に陥っていたアルミンやミカサ(水原希子)を、謎の巨人が助けたところから始まります。突如力尽きた巨人のうなじを、ミカサが切開したところ、中には巨人に喰われたはずのエレンの姿がありました。


 その時、エレンは幼い頃の夢を見ていました。それは、父親に何かの薬物を投与され、駆けつけた母親が慌ててエレンを助けたという記憶。その場にはソウダ(ピエール瀧)の姿もありましたが、その直後、自宅は近衛兵達の家宅捜索に遭ってしまいます。両親はとっさにエレンをソウダに預け、2人は難を逃れますが、昔の本を読むことは禁じられていたため、両親は連れていかれ、本の山も全て焼き払われてしまったのでした。


 そんな夢から目が覚めたエレン。その身体は自由を奪われ、周りには銃を構えた近衛兵達と、心配そうに見守る仲間達の姿がありました。ほどなくしてやってきたのは、士官のクバル(國村隼)。彼はエレンに、
「君は人間か?巨人か?」
と尋ねます。無論エレンは人間だと主張しますが、保守的なクバルは聞く耳を持たず、事情を説明しようとしたソウダを射殺してしまうのでした。アルミンはエレンを助けようと、必死に銃口の前に立ちふさがり、ためらっていたミカサも、とうとう刃の柄に手をかけます。しかし次の瞬間、建物の頭上から、謎の巨人が飛び降りてきたかと思うと、近衛兵達を殲滅してエレンの身体をつかむと、そのまま逃走してしまうのでした・・・。


 前作が巨人との戦いがメインだったのに比べると、本作は巨人の“正体”の部分に焦点が当てられています。巨人はどうして出現したのか、人類のために自分はどうするべきなのか、そして本当の敵は誰なのか。そんな様々な謎が解けた時、主人公の苦悩は頂点に達します。ただただ自分の運命を切り開くためだけに戦っていた前作よりも、もっと人間としての深い部分を描き出している感じです。あまり言うとネタバレになってしまいますが、“何か”に遭遇した高校生達が不思議な力に目覚めていく「シグナル」という映画や、あの「メイズ・ランナー」にも通じるような印象を受けました。


 そうした人間の本質の愚かさや醜さを知ったからこそ、なお“家畜の安寧”を捨てて茨の道を歩もうとあがく主人公の姿に、自然と勇気をもらえます。
「俺は天国の奴隷より、地獄の自由を選ぶ!!」
という決め台詞が、まさに痛快です。


 前篇ほどではありませんが、相変わらずグロシーンはかなり多めですので、それだけご注意を。自分を鼓舞したい全ての人に贈る、大人向けファンタジーです。



【ワンチャン・ポイント】
※大沢ひかるさん・・・本作では、エレン達の仲間の1人・イブキ役。出番はかなり少なめですが、前篇よりも存在感があります。最近では「仮面ライダーゴースト」のヒロイン役で有名になりつつありますが、映画では「忘れないと誓ったぼくがいた」で、主人公に想いを寄せる同級生役でご出演。「奴隷区 僕と23人の奴隷」では、アルミン役の本郷奏多さんとも共演なさっています。


※KREVAさん・・・本作では、クバルの側近として出演されています。実は今回と全く同じような役柄で、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」にも登場していますので、気になった方は是非探してみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪