キングスマン | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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グロいけれど超スタイリッシュ。問答無用の新生スパイ映画!!


2015年9月11日公開
監督:マシュー・ボーン
出演:コリン・ファース
サミュエル・L・ジャクソン
タロン・エガートン 他


【賛否両論チェック】
賛:アクションシーンが非常にスタイリッシュで、新鮮味がある。加えて、スパイ映画特有のドキドキ感も健在。深く考えずに観られるのが嬉しい。
否:R-15でもあるので、描写はメチャメチャグロい。スパイ映画特有のツッコミどころも満載なので、リアリティー重視の人には不向き。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・惨殺シーン多数あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・悪役のシーンは少し怖いかも



 ロンドンにある高級スーツ店。その裏の顔は、どこの国にも属さない諜報機関でした。主演はコリン・ファース。


 物語の始まりは、1997年の中東でした。テロリストの根城を急襲し、その首領を確保したのは、ハリー・ハート(コリン・ファース)率いる部隊でした。ところがその尋問の最中、首領が隠し持っていた手榴弾のピンを引き抜いてしまいます。近くにいた隊員が、とっさに首領に覆い被さり、爆風を浴びてしまいます。結果、ハリー達は難を逃れますが、隊員は命を落としてしまうのでした。彼らの任務は極秘だったため、妻は多くを知らされておらず、勲章を渡しに来たハリーに、悲しみをぶつけます。結局彼は、傍らにいた幼い息子・エグジーに勲章を渡すと、
「困った時は裏に書かれた番号に電話をして、『ブローグではなくオックスフォード』と言うんだ。」
と謎の合言葉を伝えるのでした。


 そして時は流れ、現在。スウェーデンのとある山奥にある、大学教授のアーノルドの別荘には、武装した男達が押し入っていました。するとそこへ、玄関をノックする音が聞こえてきます。やってきたのは、謎の紳士・ランスロット。彼は男達をあっという間に倒すと、アーノルドを助け出そうとします。ところがそこへ、またしても玄関をノックする音が。次の瞬間、天井から何者かが飛び降りてきたかと思うと、ランスロットは真っ二つにされてしまうのでした。その正体は、両足に義足の刃を持つ女性・ガゼル(ソフィア・ブテラ)。彼女が外から招き入れたのは、稀代の大富豪・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)でした。


 ところ変わって、イギリス。実はランスロットは、どこの国にも属さない諜報機関「キングスマン」の諜報員でした。彼らをまとめるアーサー(マイケル・ケイン)は、ハリーを始め世界中に散らばる諜報員達に、ランスロットの後釜となる諜報員候補生をスカウトするよう指示します。同じ頃、成長したあのエグジー(タロン・エガートン)は、母親が街のゴロツキ・ディーンと結婚し、荒れてしまった環境にすっかりやさぐれており、仲間達とディーンの子分の車を奪って暴走させ、警察の取り調べを受けていました。そこで彼が電話をかけたのは、肌身離さず身につけていた、あの勲章の裏に書かれていた番号でした・・・。


 “スパイ映画の常識をぶっ飛ばす”というキャッチコピーの通り、これまでのスパイ映画にはないような、スタイリッシュなアクションシーンが繰り広げられます。手が飛んだり首が飛んだり、描写そのものはかなりグロいはずなんですが、それをあまり苦痛に感じさせないような映像美が感じられます。それでいて、スパイ映画特有のストーリーや仕掛け等、昔ながらの遊び心も満載です。新旧のイイとこどりとも言えるかもしれません。


 そして本作では、「英国王のスピーチ」や「マジック・イン・ムーンライト」といった、人間ドラマの印象が強いコリン・ファースが、華麗でキレッキレなアクションを魅せています。紳士の見た目に油断するチンピラ達を、バッサバッサと倒していくシーンなんかは、非常に痛快です(笑)。


 グロいのが苦手でさえなければ、この新しいスパイ映画の感覚を、是非劇場でご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※マーク・ストロング・・・本作では、エグジー達諜報員候補生を指導する鬼教官・マーリン役。元々は悪役が多い方で、「グリーン・ランタン」や「キック・アス」、「ジョン・カーター」等、いずれもボス役で出演されています。最近では「記憶探偵と鍵のかかった少女」での主人公の記憶探偵役や、「リピーテッド」での医師役が有名なところです。他にも「善き人」や「ゼロ・ダーク・サーティ」、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」等々、数々の重厚な作品で味のある演技をしていらっしゃいます。


※ヴァレンタインの邸宅のシーン・・・本作で、サミュエル・L・ジャクソン演じる悪役・ヴァレンタインが住んでいる邸宅は、恐らく「ターミネーター ジェニシス/新起動」のクライマックスで、サラ・コナーとターミネーターが駆け込んだ邸宅と同じところかと。エッジの効いた独特の外観と、広く取られたガラス張りのエントランスが印象的です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>


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