ヴィンセントが教えてくれたこと | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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誰だって1人じゃない。人の温かさを知る、爽やかな感動作。


2015年9月4日公開
監督:セオドア・メルフィ
出演:ビル・マーレイ
ジェイデン・リーバーハー
ナオミ・ワッツ 他


【賛否両論チェック】
賛:他人からは理解されないヴィンセントの良い一面を、オリヴァーがちゃんと知って、成長していく様子が印象的。コミカルでありつつも、感動を誘う。
否:主人公の人柄は、言わずものがな好みが分かれるところで、感動出来るかは人によって大きく異なりそう。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし



 嫌われ者の老人とイジめられっ子の少年の、不思議な心の交流を描きます。主演はビル・マーレイ。


 主人公・ヴィンセント(ビル・マーレイ)は、1人暮らしの老人。人間嫌いで偏屈な彼は、街の嫌われ者でした。多額の借金もあり、預金も底を尽くどころか、マイナスになっている始末。そんなどうしようもない彼の家の隣りに、ある日新しい住人が引っ越してきます。やってきたのは、夫と離婚調停中のマギーと、1人息子のオリヴァー(ジェイデン・リーバーハー)。ところが、やってきた早々に、引っ越し業者がヴィンセントの家のフェンスに、誤ってトラックをぶつけてしまいます。そのせいで車や木も傷ついてしまったため、ヴィンセントは早速マギーに弁償を要求します。そんなこんなで、彼らの出逢いは最悪でした。


 病院でCT技師として働くマギー。毎朝オリヴァーを車で小学校まで送り届けると、仕事へ向かいます。かくいうオリヴァーの方はというと、新しい学校になかなか馴染めず、ガキ大将のロバート達にイジめられる毎日でした。その日もオリヴァーは、ロバートに携帯電話や家のカギを取られてしまい、家に入れずにいました。そこへ通りかかったのは、隣人のヴィンセント。たまらずオリヴァーは、
「電話を貸して下さい。」
と、声をかけます。渋々彼を家にあげるヴィンセント。マギーに電話をかけたヴィンセントは、“1時間12ドル”という約束で、オリヴァーの世話を引き受けるのでした。


 ところがこのオリヴァー。事のほかヴィンセントになつき、ヴィンセントの方もまんざらでもない様子。その後、ヴィンセントは学校帰りのオリヴァーを車に乗せ、あちこちに出かけるようになります。そんなある日のこと、ヴィンセントが店の中に入っている間に、公衆電話でマギーに電話をしようとしていたオリヴァーは、通りかかったロバート達に絡まれてしまいます。力がなく、やられる一方のオリヴァーに、戻ってきたヴィンセントは見かねて割って入るのでした。ヴィンセントはロバート達に凄みを効かせると、彼らが持っていたスケートボードを真っ二つに折ってしまいます。慌てて逃げ出すロバート達。その夜、ヴィンセントは自宅の物置で、オリヴァーにケンカの“必殺技”を伝授します。この頃から2人の間には、奇妙な絆が生まれ始めていくのでした・・・。


 原題は「セント・ヴィンセント」ですが、その理由は物語が後半へ進むにつれて実感することが出来ます。一見すると、性格はひねくれていて、自分のことしか考えていないように見えるヴィンセント。しかし実はそんな彼にも、かけがえのない大切な人がいたり、思いもよらない優しい一面があったりします。そんな彼の本当の姿が、純粋な少年の心にちゃんと伝わっているのがステキです。ヴィンセントとの出逢いがきっかけとなって、オリヴァーの人間性が着実に変わっていく様子に、胸が熱くなります。


 決して褒められた生き方ではなくても、時として誰かを助けたり、誰かにとって救いになったり出来る。そんな生き様をヴィンセントが体現しています。
「こんな大人になりたい!!」
思わずそう感じてしまいます(笑)。


 クスッと笑ってホロリと泣けるヒューマンドラマです。是非劇場でご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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