東京PRウーマン | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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世界はこうして変えられる。現代の女性に贈るサクセスストーリー。


2015年8月22日公開
監督:鈴木浩介
出演:山本美月・山本裕典・桐山漣 他


【賛否両論チェック】
賛:主人公が自信をつけていく様子から、慢心が災いし挫折してしまうまでと、どん底から立ち直る姿。その変化を通して、仕事に対する心の在り方を考えさせられ、勇気をもらえる。流行が作られていく過程を感じられるのも興味深い。
否:展開はかなり強引で、ツッコみ出すとキリがないか。現実派には不向き。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・LiLiCoさんのシーンは結構怖いかも(笑)



 冴えない主人公が、ひょんなことから輝かしいPRの世界に飛び込んでいきます。主演は山本美月さん。


 主人公・三崎玲奈(山本美月)は、元々銀行の窓口担当でした。しかし仕事ではミスをしてばかりで、学生時代からの恋人・西嶋啓太(井上正大)には、ラーメン激戦区の全店制覇に付き合わされてばかり。そんな彼女はある日、大学時代の友人・美晴(佐藤ありさ)に誘われた合コンで、輸入ブランドの会社を経営する武藤慎吾(桐山漣)に一目惚れしてしまいます。
「銀行員は信用出来ない。」
という武藤に対し、玲奈はついつい
「(美晴と同じ)PR会社の社員です。」
と答えてしまいます。そしてその嘘を本当にするべく、彼女はなんと銀行を辞め、美晴の会社「ベクトル」の中途採用試験を受けるのでした。


 なんとか最終面接まで漕ぎ着けたものの、社長の須藤(袴田吉彦)やその右腕の草壁(山本裕典)の前では、薄っぺらい志望動機はすぐに見抜かれてしまいます。結局、
「私・・・自分を変えたいんです!!」
と答えただけで、面接はすぐに終わりになってしまうのでした。しかも、面接室を出る瞬間にヒールのかかとが折れ、玲奈は派手に転んでしまいます。もはや採用は絶望的。職もなくしてしまい、彼女はすっかり落ち込んでしまうのでした。ところがその数日後、玲奈の下に届いたのは、なんと採用通知。入社後に須藤に聞いてみたところ、玲奈を採用した理由は、
「あの状況でヒールのかかとが折れる確率を計算したら、2億数千万分の1だった。そんなツキのない人間は、これからツキがある一方だから。」
とのこと。あまりの理由にあ然とする玲奈でしたが、須藤は
「後は強いて言うなら、真っ直ぐなところかな。」
とも付け足すのでした。こうして玲奈は、無事にPR会社に入り、早速草壁の下で働くことになります。


 ところがこの草壁、仕事は超優秀なものの、残念ながら全く優しくないドSな上司。そのスパルタ指導の下、玲奈は早速見た目から強引に改造されます。それはメイクや服装、香水に至るまで、PR業界で生き抜いていくための土台作りになるものでした。やがて玲奈は、“お茶汲み要員”としてクライアントとの会議にも出させてもらえるようになります。そこでは、今度表参道に新しくオープンするポップコーンショップのPR会議の真っ最中。そこで、ふとした思いつきで玲奈が出したアイディアがヒントになり、プロジェクトは大成功を収めます。この成功が自信となり、玲奈はプロモーターとしての順調な一歩を踏み出していくのでしたが・・・。


 前半では、これまで自分に自信を持てなかった主人公が、思い切って飛び込んだ世界で成功し、自分を信じられるようになっていく姿が、非常に爽やかに描かれます。山本美月さんの魅力が、存分に発揮されていきます(笑)。


 そして後半では、自信が過信となり、慢心から足元をすくわれてしまった主人公が、失意のどん底から立ち直っていく様子が、丁寧に描かれていきます。大切だと思った人が、自分と同じように傷ついていることを知り、“誰かの力になりたい”と“覚悟”を決めたところから、また1つ成長していく。そんな主人公に勇気をもらえるような気がします。


 決して華やかなだけではありませんが、流行がどんな風に作られていくのかが垣間見られる、そんな貴重な作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※佐藤ありささん・・・本作では、主人公がPR会社に入るきっかけとなる同級生役。最近の出演作では、何といっても「ストロボ・エッジ」で福士蒼汰さんの相手役を務めていらっしゃったのが印象的です。他にも、実は「映画 暗殺教室」にも生徒役で出演されてました。今後もその幅広い役どころに期待です。


※アイドルタイム・・・飲食業界ではお馴染みの、お客さんが少ない時間帯を指します。本作でも、草壁が玲奈に説明していましたが、案の定玲奈は「アイドルが来るんですか?」と返答し、草壁を呆れさせていました。ところが実はこの時、本当にアイドルが来店していました(笑)。どなたかは、実際にご覧になってみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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