at Home | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

家族ってなんだろう。心に響く人間ドラマ。


2015年8月22日公開
監督:蝶野博
出演:竹野内豊・松雪泰子・坂口健太郎 他


【賛否両論チェック】
賛:初めて愛を知った他人同士の家族が、少しずつ本物の家族になっていく様子が感動を誘う。
否:思いのほか、DV等の暴力シーンが多いので、苦手な人には向かない。


ラブシーン・・・少しあり

グロシーン・・・暴力シーンなどが多数あり

アクションシーン・・・基本的にはなし

怖シーン・・・監禁されるシーン等は結構描写が怖い



 空き巣の主人公が盗んできた家族の、奇妙な絆を描きます。主演は竹野内豊さん。


 夕食時の森山家。仕事を終えた長男の淳(坂口健太郎)は既に帰宅。母の皐月(松雪泰子)は、学校帰りにスーパーの特売に寄ってきた長女の明日香(黒島結菜)に、夕食作りをバトンタッチ。帰ってきていた次男の隆史(池田優斗)は、ゲームに夢中。そこへ、一家の大黒柱・和彦(竹野内豊)が帰ってくると、リビングは一層賑やかになります。早速夕食を食べながら、話題は和彦の今日の仕事の成果に。現金にして3万円強という結果でしたが、その後の和彦の
「あと、掛け軸を盗んできました。」
という一言に、食卓は水を打ったように静まり返ってしまいます。そして淳は、
「現金以外は危険だから禁止。燃やそう。」
と告げるのでした。


 実は森山家は、誰1人本当の家族ではありません。DVを受けたり、家族から見放されたりしていた者同士だったのが、和彦との出逢いがきっかけとなり、1つの家族になったのでした。そんな和彦の仕事は、なんと空き巣。皐月も家計を助けるために結婚詐欺をしており、一家の身分証明書関係は、印刷工場で証書偽造の腕を研いている淳が揃えているのでした。


 そんな森山家のもっぱらの問題は、明日香の高校進学のこと。家計を気にする明日香は、公立高校への進学を希望していましたが、皐月や淳は、明日香が本当は私立の名門校に行きたがっていることを見抜いていました。そのことを伝え聞いた和彦は、今まで以上に仕事に精を出し始め、皐月もそれに続きます。そうした和彦の姿を見てきた隆史は、
「僕も将来、父さんみたいな泥棒になりたい。」
と言うようになり、和彦や淳を困らせるのでした。ところがそんなある日、事件が起こります。皐月がカモにしていた不動産会社の御曹司が、皐月の詐欺に気がついてしまい、激怒。皐月は監禁されてしまい、和彦は1000万円という身代金を要求されてしまうのでした・・・。


 赤の他人同士が、ある日突然家族になる。一見すると非常に難しいテーマですが、実の家族から愛されることのなかった登場人物達が、初めて家族の愛を知り、笑顔を取り戻していく様子に、思わず胸を打たれます。“空き巣”という、決して褒められる仕事ではない主人公もまた、少しずつ家族を想う父親になっていく姿が印象的です。


 反面、DVのシーンやネグレクトのシーン、そして他にも暴力シーンなんかが結構多いので、軽い気持ちでは観られない作品です。イメージとしては、「きみはいい子」と似たような感じでしょうか。


 変化球ではありますが、家族愛をしっかり描いた作品です。是非チェックしてみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※坂口健太郎さん・・・本作では、主人公を支える長男・淳役。新進気鋭の俳優さんで、最近では「予告犯」での刑事役や、「海街diary」での長澤まさみさん演じる次女の恋人役でご出演されています。9月公開の「ヒロイン失格」では、桐谷美玲さん演じる主人公に好意を抱くイケメン男子役で登場しますので、そちらも要注目です。


※駅のホームのシーン・・・本作の中盤、明日香と皐月が出逢う駅のホームは、「ストロボ・エッジ」で有村架純さんと福士蒼汰さんがよく利用していた駅と同じところです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪