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古き良き世界観と、新しい息吹。伝説的ドラマの最前線。


2015年7月18日公開
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉・北川景子・松たか子 他


【賛否両論チェック】
賛:事件の真相を追う中で、「人と人とが分かり合うこと」を目指して奔走する主人公の姿が感動的。予備知識がなくても楽しめそう。
否:展開としては、少し都合が良すぎる印象で、ややあっさり終わってしまった感が否めない。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・死亡シーンあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・・最初の雰囲気は少しだけ怖いかも



 あの伝説のドラマが帰ってきました。主演は勿論、木村拓哉さん。


 事の発端は、年の瀬も迫った12月6日の深夜。とある建物から飛び出してきた女性・三城(森カンナ)が、路上で車にはねられ、死亡してしまいます。その一報は、すぐに大阪地検難波支部にもたらされ、検事の雨宮舞子(松たか子)は驚きます。実は彼女は現在、暴力団・二崎会による恐喝事件を追っており、その重要参考人として、コンパニオンだった三城の名前が挙がっていたのでした。雨宮はすぐに、事故を担当している東京地検城西支部へと向かうのでした。


 今回の交通事故で、車を運転していた徳本(新井浩文)の聴取を担当するのは、検事の久利生公平(木村拓哉)と検察事務官の麻木千佳(北川景子)。2人は三城が靴を履いていなかったことに注目しますが、どうやら徳本は何も分からなかった様子。するとそこへ、大阪から雨宮が到着し、城西支部の面々と8年ぶりの再会を喜びます。その後、雨宮の検察事務官・一ノ瀬(大倉孝二)も加え、4人で現場検証に向かった久利生達。三城が飛び出してきた路地は、何か大きな屋敷の通用門につながっていました。しかし表に回ってみた4人は驚愕。なんとそこは、“ネウストリア公国”の大使館でした。大使館は日本の司法の捜査権が及ばない、いわば“外国”。それでも久利生は、
「無理っぽいよなぁ・・・」
と言いながらインターホンを鳴らし続け、3人は慌てます。折しもネウストリア公国は、日本との貿易交渉の真っ最中。すぐに外務省から法務省を通じ、城西支部にネウストリアからの抗議が寄せられてしまうのでした。


 それでも諦めない久利生は“国境を超えるもの”を考え、麻木の言葉をヒントに、“食べ物”から攻めることに。都内に1件しかないネウストリア料理の店を訪れると、通っている大使館の職員達と仲良くなり、さらにはネウストリアのスポーツである“ペタンク”を覚え、ついには一緒に楽しむまでに親しくなります。しかし、麻木が飲み会のどさくさに三城のことを聞こうとした途端、職員達の態度は急変。作戦は失敗に終わってしまいます。その後も捜査を続ける久利生でしたが、ある朝信号待ちをしていた交差点で、人混みに紛れた何者かに突き飛ばされ、危うく車にはねられそうになってしまいます。さらには外務省に呼び出され、欧州局長の松葉(佐藤浩市)から、
「違法な捜査を直ちにやめろ。」
と、厳重注意を受けてしまうのでした・・・。


 さすがは人気ドラマ、演者さん達の息もピッタリで、一癖も二癖もある登場人物達の丁々発止のやり取りが繰り広げられ、思わず笑ってしまいます。


 そんな中で、普通ならば簡単に諦めてしまうような絶対不可能な状況下にあっても、決して臆することなく真実に向かって突き進んでいく主人公の姿が、非常に痛快でステキです。そして、
「国が違えば、習慣や宗教は違う。それでも、国境を超えて分かり合えるものは沢山ある。」
と、国を超えて相手を理解しようと奮闘する姿は、観ていて勇気や感動を与えてくれます。


 予備知識はなくても充分楽しめますが、知っていた方がより楽しめるのは間違いありません。番組の歴史と、映画ならではの新しいエッセンスが合わさった、王道の作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※ジェームズ・C・バーンズ・・・本作では、ネウストリア公国大使館の大使役でご出演の方。どこかで見たことあると思ったら、妻夫木聡さんと北川景子さん主演の「ジャッジ!」で、広告祭の審査委員長役をなさっていた方でした。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>


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