バケモノの子 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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豪華なキャストでつづられる、種を越えた愛の絆。


2015年7月11日公開
監督:細田守
出演(声):役所広司・宮崎あおい・染谷将太 他


【賛否両論チェック】
賛:孤独な者同士の少年とバケモノが、ぶつかり合いながら絆を深めていく過程が感動的。超豪華なキャストにも注目。
否:小さい子には難しかったり、怖かったりしそう。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・刺されるシーンなどあり
アクションシーン・・・多数あり
怖シーン・・・小さい子には恐いシーンがあり



 「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督のアニメーションです。人間の少年と暴れん坊なバケモノの、奇妙な師弟関係を描きます。 


 夜の渋谷の雑踏にたたずむ少年・蓮(声:宮崎あおい)。両親が離婚し、引き取った母親(声:麻生久美子)も死去。1人遺された蓮は、親戚達の身勝手な話し合いに嫌気がさし、家を飛び出してきたのでした。周りの幸せそうな人々を見て、自分の居場所がないことを痛感させられた蓮は、高架下の自転車置き場で1人うずくまってしまいます。するとそこへ、フードを目深にかぶった2人の男がやって来ます。男の1人が蓮に話しかけますが、蓮は無視。男は無理やり蓮の面構えを確認すると、
「弟子にならねえか?」
と告げます。その後、2人の男は渋谷の人混みの中へと消えていくのでした。慌てて後を追いかける蓮でしたが、途中で警官に呼び止められてしまい、逃げ出します。しばらくして、再び男達の後ろ姿を見つけた蓮でしたが、男達は狭い路地に入っていき、消えてしまいます。一瞬ためらいますが、すぐに蓮もその後を追い、路地へと入っていくのでした。


 路地を迷いに迷い、蓮がたどり着いたのは、見たこともないバケモノばかりの世界。実はそこは、バケモノ達が暮らす“澁天街”の大通りでした。そこで蓮は、修行僧の百秋坊(声:リリー・フランキー)に声をかけられます。やがてやって来たのは、先ほど蓮に声をかけたバケモノ・熊徹(声:役所広司)と、一緒にいた多々良(声:大泉洋)でした。熊徹は蓮が追いかけてきたのを喜び、
「こいつは今から俺の弟子だ!!」
と宣言します。実はこのバケモノの世界では、“宗師”と呼ばれる長老達がそれぞれの街を治めており、熊徹は次の宗師の座を、ライバルの猪天山(声:山路和弘)と争っているところでした。ところが、腕が立つ上に人格者の猪天山には沢山の弟子がいましたが、強いものの粗暴な熊徹には弟子が1人もおらず、
「この際人間の弟子でも構わない。」
と、たまたま見かけた蓮に声をかけたのでした。


 しかし、跳ねっ返りの蓮は当然反発。
「俺は弟子なんかにはならねえ!!」
と、怒って逃げ出してしまいます。渋々探しに向かった熊徹でしたが、途中でライバルの猪天山と出くわします。ケンカっぱやい熊徹は猪天山を挑発し、2人は即席の練習試合を始めてしまいます。丁度猪天山の弟子達に取っ捕まった蓮も、試合を観戦。しかし、粗暴な熊徹を応援する者は誰もおらず、大衆は猪天山の応援ばかり。その様子に、
「あいつも一人ぼっちなんだ・・・」
と感じた蓮は、劣勢な熊徹に思わず、
「負けるな!!」
と叫びます。その瞬間から、2人のおかしな師弟関係が始まるのでした・・・。


 理由は違えど、共にずっと一人ぼっちだった熊徹と蓮。最初こそお互いを軽蔑していましたが、お互いの境遇を知り、次第に理解し合っていく様子が感動を誘います。お互いを分かった上で、それでも口論が絶えない場面なんかも、あまりに微笑ましくて思わずニヤけてしまいます(笑)。血こそ繋がっていなくても、こうして家族になっていくんだなと感じます。


 そして本作では、なんといっても声優陣の豪華さにも注目です。主演の役所広司さんや宮崎あおいさん、染谷将太さんなんかは勿論のこと、大泉洋さんや広瀬すずさん、麻生久美子さんや津川雅彦さん等、若手からベテランの俳優さんまでがズラリ。加えて本職の声優さんも、山口勝平さんや山路和弘さん等が登場しますので、実に豪華絢爛といった感じです。個人的には、幼少期の一郎彦を黒木華さんが演じていらっしゃったのが印象的でした。


 小さい子には少し難しい話や、恐そうなシーンも登場しますので、どちらかというと大人同士や、デート等でご覧になるのがイイかと思います。



【ワンチャン・ポイント】
※市役所の職員さん・・・劇中、染谷将太さん演じる青年期の蓮が、広瀬すずさん演じる楓と共に、市役所に行くシーンがありますが、この時対応した職員役が、実は超有名なあの方です。本当に少しだけの役なので聴き逃してしまいそうですが、よくよく聴くとすぐ分かるあの方ですので、是非チェックしてみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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